【クーアンドリク】ペットを失った客の怒りを逆撫でする「1頭売ったら1万円ボーナス」社内イベントの不見識 流通経路では「年間750頭の犬・猫が死んでいた」

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クーアンドリクからの回答(追記)

 前出の女性店員は、こうした体制を放置してきた本部にこう憤る。

「店の中にはただでさえ30〜40匹以上の犬・猫がいるというのに、本部からの指示で狭いケースに入れられた犬・猫がジャンジャン送られてきて、バックヤードに山積みにされていく。モノ扱いです。そんな彼らの食事や糞尿の始末を、私たちはたった3〜4人の体制で、ペットホテルやトリマーの業務もこなしながらやっていかなければならないのです」

 一方、デイリー新潮が国民生活センターに対して行った情報開示請求で、クーリクの杜撰な顧客対応も改めて浮き彫りになった。全国の消費者センターに寄せられたクーリクに関する相談件数は10年で約10倍に増加していた。

 相談件数は年々増加し、13年度の23件から、19年度には136件と3桁台を突破。20年度には224件、21年度204件、22年度226件と高止まりしたままだ。

 9月18日には有名インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が、内部告発を元にしたレポートをX(旧Twitter)に投稿 。ネット上にはクーリクに対する批判が吹き荒れている。同社はこれまでデイリー新潮の報道に概ね否定してきたが、今回は期限までに回答はなかった。回答は届き次第、追記する。

 いま社会でペットを飼うことのモラルが問われている。

〈追記:9月22日20時〉
クーアンドリクからの回答が22日午後に届いたので追記します。

1、流通経路で751頭のD犬が出ている点について。
 具体的な数値に関しては差し控えますが、生態系のひとつとはいえ、予防できること、治療できることに重点を置き、自助努力を続けております。全体の数値に対して1%前後の推移となります。
2、消費者センターへの相談件数が10年で約10倍に増えている点について。
 お客様のご相談に関しましては、店舗のみならず、コールセンターを設け、365日受付をしております。併せまして、消費者センター経由のご相談も1件1件、丁寧に対応させていただき、消費者センターからのアドバイスも頂戴しながら解決に努めております。また、事業の拡大に伴い相談件数が増加するのは不自然なことではありません。消費者センターへの相談の全てが当を得るものではないと考えます。事実、消費者センターから弊社に連絡がされた案件数は相談件数と比較しても少数です。
3、小林杯について。
 小林杯は、一時的な催しではなく、弊社において普段から行っている販促活動となります。
4、店舗で人手が足りていないという現役社員からの指摘について。
 労働集約産業のため、人材の流動性はあります。
5、動物取扱責任者に有資格者でない人が選任されたり、エリアマネージャーが複数箇所の店舗の動物取扱責任者を兼任するようなケースが過去になかったか。
 事実ではございません。法令の遵守はもちろん、動物取扱業に課せられる、又は適用される各種ガイドラインや規定を遵守の上、運営されております。

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 デイリー新潮では、ペット問題に関する読者からのご意見ならびにペットショップの従業員やペットショップとトラブルを抱えている購入者からの情報提供を受け付けています。詳しくはデイリー新潮のホームページをご参照くださいhttps://www.dailyshincho.jp/
(ペットショップ問題取材班)

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