【ジャニーズ性加害問題】34年前、北公次氏の告発が新聞・テレビに完全無視された真相背景に田原俊彦問題と村西とおる監督

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北公次を探し出した

 写真週刊誌「FOCUS」88年4月15日号では、小学館から出てくる村西氏と女優、そして田原を撮影している。

《左の2枚の写真は、週刊誌の版元で行われた「直接対決」を終え、帰途につく当事者たち。御対面の場には、トシちゃんのファンクラブの女の子数人も「首実検」のため登場、「この子は追っかけなんかじゃないよ」と決めつけ、トシちゃんも「初対面だね」と発言したとか。これに対し村西側は、自信タップリに、「訴えなさい。裁判になれば、ちゃんと証拠を出してやる」と応酬。結局、2時間近くに及んだ話し合いは。決裂した模様である。/このあおりで、「ありがとう!トシちゃん」は、5日発売が延期になった》

 村西氏は「週刊大衆」2019年9月16日号で当時を振り返っている。

《その後、レギュラー出演していた「11PM」(日本テレビ系)で、「監督、今度はどういう作品を出すんですか」と聞かれて、『ありがとう!トシちゃん』のポスターを出した。そしたら、ディレクターが2人クビになっちゃった。/だから頭にきちゃって、弔い合戦するために「ジャニーズ事務所情報探偵局」という看板を出して、ジャニーズの裏情報を集めた。元フォーリーブスの北公次を探し出して、東京に連れてきた。北公次の名義で『光GENJIへ』という暴露本を出したら、これが百何十部も売れたんです》

「百何十部というのは、その後も北公次名義で出版した『光GENJIへ・再び』、『光GENJIへ3・みんなで考えようジャニーズ問題』、『光GENJIへ・最後の警告』、『さらば!!光GENJIへ』、『光GENJIファンから北公次へ』の合計でしょう。これら6冊がわずか1年のうちに出版されました。1冊目を出版した際に遺書まで書いて臨んだと言っていた割には次々と続編が刊行されたことで、“売名行為”、“お金のため”と言われてしまったのも仕方がありませんでしたね」(同前)

 こんな経緯、いや思惑があったため、テレビや新聞も取り上げにくかったに違いない。それが今、突然大きく取り上げられるようになった。

「特別委員会から“メディアの沈黙”が結果的に被害を拡大させたと指摘されました。とはいえ、こうした経緯に触れないというのも、それもまた一方的な報道だと思います。むしろこうした裏事情も報じたほうが、ジャニーズのやり方を理解しやすいのかもしれません」(同前)

デイリー新潮編集部

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