【ジャニーズ性加害問題】34年前、北公次氏の告発が新聞・テレビに完全無視された真相背景に田原俊彦問題と村西とおる監督

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ありがとう!トシちゃん

「彼が監督したビデオが発端でした。88年3月に発売された作品の中で、出演したセクシー女優が『私はトシちゃんと寝たことがある』と発言したことにマスコミが飛びつき、大きな話題になったんです」(同前)

「トシちゃんの追っかけだった」と話すこの女優のインタビュー記事は大いに報じられた。

《四月初頭から、週刊ポスト、平凡パンチ、アサヒ芸能、フォーカス、フラッシュ、ビデオ・ザ・ワールドといった各雑誌に彼女の告発が一斉に取り上げられたのであったが、田原俊彦をかかえるジャニーズ事務所はもちろん黙ってはいなかった。(中略)こうした一連のトシちゃん騒動のなかでジャニーズ事務所が一番苦々しく思ったのは、週刊ポストであった。女性セブンをはじめとして小学館発行の雑誌はジャニーズ事務所所属タレントに依存する度合いが高い。その小学館から発行されている週刊ポストが、たとえTなる仮名とはいえ、所属タレントのスキャンダルを流すことはジャニーズ事務所から言わせれば明らかに“違法行為”であったに違いない》(「噂の眞相」88年6月号)

 村西氏はこの機を逃すなとばかりに、同じ女優を使った第2弾のビデオ「ありがとう!トシちゃん」を製作し、4月5日に発売するつもりだった。

「ところがこの日、ジャニーズ事務所の要請により、小学館で当事者同士の話し合いが持たれました。ジャニーズ事務所からはジャニー喜多川氏の姉で副社長だったメリー喜多川氏、現社長の藤島ジュリー景子氏などの幹部、さらに田原本人まで現れた。メリー氏は村西監督と当該の女優に対して、『田原は絶対にその女としていない!』と言い続けたそうです」(同前)

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