ペットショップ「クーアンドリク」の杜撰すぎる契約書 「広告の3万3250円がなぜ…」「断ったはずの生命保障制度に加入させられていた」

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断ったはずの「100カ月生命保障制度」に加入させられていた

 確かにどこをどう引き算しても、広告にあった「3万3250円」や店員が言った「7万5000円」の根拠となる数字は見当たらない。だが、B子さんは総額の支払い自体には納得して契約を交わしてしまった。

 では、その後なぜトラブルになったのか。原因は後日引き落としが始まった、「フード定期プラン」と「100カ月の生命保障制度」だ。きっかけは、2カ月に一度送られてくる定期フードの「量」だった。

「4.6キロも送られてくるのですが、ウチの子の体重は2.3キロなんで、1日に35グラムくらいしか食べません。半分以上も餌が余ってしまうのです。だから、私は店に電話して、『3キロに減らしてくれないか』とお願いしました。値段(2カ月で8753円)はそのままでいいとも言った。ゴミにするのももったいないので残りはそちらにいる犬に食べさせてほしいと」(同)

 だが、店の担当者は、

「『お客様の購入した餌なんで、それはできません。そちらで廃棄してください』の一点張りなんです。『だったら解約します』と言ったら、解約金が8万円かかると言ってきた。そもそも、フード定期プランに加入するとき、担当者は『餌の量は変えられます』とハッキリ言っていたのです」(同)

 その後、よく調べると、断ったはずの「100カ月生命保障制度」に加入していて、月々3000円(初回のみ5990円)が3カ月間、引き落とされていたことにも気づいた。

「これについては契約の時、『この子が死んだら、代わりの犬なんていりません』とはっきり加入を断っていました」(同)

 いつの間にか、都合のいい契約を結ばされていたーー。B子さんは昨年12月から、解約金なしでの定期フードプランの解約などを求め、昨年12月から店の担当者、本部のカスタマーサービスとも何度も話し合った。消費者センターにも間に入ってもらったが、現在に至るまで解決に至っていない。

 話し合いの中でクーアンドリク側は、「娘さんに納得していただいていました」と言ってきたという。だが、娘はこう語る。

「確かに、最初は私の方が一生懸命話を聞いていました。ただ、途中からは、対応した店員が『ご契約をするのはお母様の方なので…』と母に対して話をしていたので、私はあまり話を聞いていません」

 そして、生命保障制度への加入を希望したかどうかについては、こう答えた。

「母が『代わりのワンちゃんは入りません』と言っていたのは間違いありません。話全体を聞いていないので、実際にサインしたかどうかまではわからない。ただ、トラブルになった後、母から契約書を見せてもらって、アレって気づいたんです」
 
 それは値引き額であった。上記したように契約書には1万6225円とあった。

「そんな値引きのために、36カ月間、月々3000円の掛け金を払うのはおかしいと思うんです。母は別途、ペット保険会社の医療保険にも加入しましたし」

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