ペットショップ「クーアンドリク」の客が怒りの告発 買ったばかりの子犬が瀕死で入院中なのに…店長は「治療費は払えない、交換ならできます」

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治療費13万円はA子さんが泣き寝入り

 その後、アモは入院中の投薬により快方に向かい、5日後に退院。退院後も店長との話し合いは続いたが、態度は硬化するばかりで、しまいにクレーマー扱いされたという。

「最初の方は、謝る姿勢を見せていたのですが、上司に相談してからは強気に変わった。本部のカスタマーセンターにも電話しましたが、『木更津店とあなたのやり取りだから、木更津店の方に言っておきます』みたいな言われ方をして、取り合ってくれない。店長とは1週間くらい毎日のように電話をし続けましたが、最後に私が『この件を公表します』と言うと、『あなたのやっていることは脅迫です』とも言われました」(同)

 最後に電話した6月15日以降、クーアンドリクからは連絡もない。アモは退院後、順調に快復し、現在は元気に過ごしているが、かかった治療費の約13万円はA子さんが負担したままだ。

 A子さんが憤るのはお金の問題ばかりではない。

「『交換ならできます』というのはどういうことなのか。“不良品だったので取り替えます”みたいな言い草です。大手だと思って安心して購入したのに、ペットの命についてどう考えているのか、不信感でいっぱいです」

 クーアンドリクにこのトラブルについて問い合わせたところ、書面で下記の回答が届いた。

〈該当ワンちゃん(以下、「生体」といいます。)が店舗へ来た段階で、体調不良(お腹が緩く下痢症状)により、様子を見ておりました最中、A子様が生体を気に入ってくださり、お迎えいただく運びとなりました。

 しかしながら、生体の体調面からお渡しは後日ということとなり、3日後に生体の体調が復調したため、A子様へご連絡し、2023年6月7日(水)に契約・引渡しの運びとなりました。その際に、A子様は、ご同行の方と共に説明を受けられ、持参されたキャリーケースに生体を入れられましたが、一旦、生体を出していただき弊社スタッフとA子様で生体の身体的チェックを実施させていただきました。

 生体は動物であるがゆえに、病気を含めて何があるか分かりませんので、売買契約上、先天性疾患が発見された場合については保証させていただくこととなっております。他方、今回のような後天性の疾患につきましては、多額の治療費が発生してしまうことがありますので、ペット医療保険への加入を勧めさせていただいております。ペット医療保険は、生体のお引き渡し当日から適用されますが、A子様においてはお知り合いにペット医療保険の事業者さんがいらっしゃるとのことで、弊社がご提案したペット医療保険には加入しないとのご判断でした。

 上記の事実経過からしますと、チェックシートの記載漏れは、弊社スタッフの記入ミスであると思われますが、生体のお引き渡し3日後のジアルジア、糞線虫という後天性疾患に鑑みますと、弊社がお勧めしたペット医療保険にご加入されなかったとはいえ、A子様に寄り添った対応が必要な事案であったと考えております。A子様には大変なご迷惑、ご心労をお掛けしていることと存じますので、今後につきましては、A子様のご要望を踏まえて個別に対応させていただく所存です〉

 後編〈ペットショップ「クーアンドリク」の杜撰すぎる契約書 「広告の3万3250円が…」「断ったはずの生命保障制度に加入させられていた」〉では、同社でチワワを購入した女性のトラブル事例を紹介する。

デイリー新潮取材班

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