「私には男が貢いでくれる」「500円貸して」 共済金詐取、34歳“虐待ママ”の素顔を職場関係者が明かす

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“お父さんは死んだことにしよう”

 大東市内で育った縄田容疑者は高校を卒業後、11年から福祉関係の仕事に就いていた。別れた夫は中学時代の先輩で、10年ほど前から交際を始めて結婚。14年に娘をもうけたのだが、暮らしは2年余りで破綻したという。元夫の親族が明かす。

「奥さん(縄田容疑者)の実家は当時、運送の仕事をしていたと聞きました。結婚の時は両家の顔合わせもなかったといいます。夫婦と娘さんは当時、彼(元夫)の実家近くにあるハイツに住んでいたのですが、奥さんが自分と娘の分しか食事を作らなくなり、夫婦仲が悪化していった。そのうち奥さんが『(夫に)触られるのも気持ち悪い』と言い出して、2~3カ月こじれた末に離婚することになりました」

 話し合いのため、縄田容疑者が両親とともに元夫の実家にやって来たのだが、

「こちら側が話を切り出すと、奥さんとその母親は泣き始めたというのです。奥さんは当時、パートも長続きせず、本心では止めてほしかったのかもしれません」

 それでも16年に離婚が成立し、

「双方で“今後は一切会わない”と取り決め、奥さんの意向もあって幼い娘さんには“お父さんは死んだ”ことにしようとなりました。金銭の話は出ませんでしたが、しばらくして先方の弁護士から連絡があり、娘さんの養育費をもらいたいというので、こちらは20歳になるまでの500万円を一括で支払うことになったのです」(同)

 それらが遊興費に消えたのは想像に難くない。

「500円貸して」

 縄田容疑者を知る、府内の福祉関係者が明かす。

「大東市をはじめ寝屋川市や摂津市の福祉施設など、彼女は職場を転々としてきました。大体1年ほどでトラブルを起こして辞めていくのです。仕事をさぼっては同僚に『私には男が貢いでくれる』と自慢したり、他のスタッフがユニフォーム姿なのに一人だけブランド物のシャツに高級アクセサリーをまとって出勤したりと、完全に浮いていた。共済金についても『1週間入院でこれだけもらえる』などと吹聴していましたが、金遣いが荒く、懐が苦しくなると周囲に『500円貸して』『食べるものない?』などと声をかけていました」

 縄田容疑者の兄は、

「事件のことは何もわからんから答えられへん」

 と言うのみ。前出の記者によれば、

「縄田は現在も『健康のために下剤を飲ませた』『わざと低血糖にはさせていない』と、一貫して容疑を否認しています。別の期間の共済金詐取については病院や共済団体の裏付けも必要で、立件するにしても時間がかかる見通しです」

 唯一の救いは、すっかり回復した娘が家庭センターから元気に通学しているということである。

週刊新潮 2023年8月3日号掲載

特集「〈ずっと病院でくらし〉〈もういりません。さようなら〉 娘に下剤で『共済金』を吐き出させた大阪『34歳シンママ』は“鬼畜”以下」より

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