「こんな格好でも普通に男です!」 ススキノ頭部切断事件、被害者が人気者だった「民宿女装パーティー」

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 札幌市・ススキノのホテル一室で、首が切断された男性の遺体が見つかった事件。北海道警は24日、死体遺棄などの疑いで、札幌市厚別区に住む女(29)と医師の男(59)を逮捕した。生前の被害者をよく知る人物が、意外な素顔を明かしてくれた。

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 撮影された場所は、北海道のさる港町にある民宿。バイクで岬めぐりとしゃれ込むライダーたちとの、宴席でのワンシーンである。事件当日も女装姿で犯人と思しき人物とススキノのホテルに滞在していた被害者は、全く別の場所でも奇抜な格好を目撃されていたのだ。

「Aさんは年4回ほど来ていて、最後に泊まったのは今年5月のGWで、7月の3連休も予約を入れていた。亡くならなければ会えていたのに残念です……」

 そう肩を落としながら話すのは、件の宿の女将(おかみ)だ。

「初めてAさんが来たのは8年前です。最初は女装していなかったのですが、“面白いものを見せてあげる”と言って変身し始めた。アニメのキャラクターを模した美少女フィギュアを作るのが趣味で、自分も美しい格好をしてみたいと、女装を始めたそうです。脚は脱毛しスタイルもよく、実年齢より若く見えましたよ」

“君、女装が似合いそうだよ”

 この宿では、談話室に宿泊者が勢ぞろいして宴会をするのが常で、常連のAさんは人気者だったという。

「自己紹介で“こんな格好でも普通に男です!”と話し、周囲に“君、女装が似合いそうだよ”と勧めていました。いつも夜9時頃に皆で記念写真を撮るのですが、それまでに化粧や着替えを済まさなければいけない。1人あたり30分位かかるんですが、Aさんがすべてやってくれました」(同)

 参加者の一人に聞くと、

「手間がかかるため女装は1日4、5人が限度でしたが、Aさんは身長や体形に合わせた化粧がうまくて、“この子、キレイになるわ”と言いながら、変身させていく様を目の当たりにして、皆が驚き盛り上がるんです。私もやってみましたが、自分がこんなに変われるのかという面白さがあり、Aさんの気持ちが分かった。彼のことを変人だと言う人はいませんでしたね」

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