公明党の重鎮都議と“ソープのドン”の怪しい関係 風俗店の団体から複数回の献金が

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 うなぎと梅干といえば、食い合わせが悪いとされる代表例である。だが、以下で紹介する公明党東京都議団の重鎮と「ソープランドのドン」という組み合わせほど、ミスマッチなものもないのではあるまいか。

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 東京・豊島区選出の長橋桂一都議(66)は現在、公明党東京都本部副代表で、公明党東京都議団においてまさに重責を担う存在だ。

 その長橋都議が“意外な団体”から献金を受けていると明かすのは、さる都政関係者である。

「長橋都議は東京防犯健全協力会(以下、東健協)から、毎年、パーティー券を購入してもらっています。東健協は、基本的に池袋・新宿・渋谷エリアを中心としたソープランド店の多くが加盟する任意団体。長橋都議はそこの会長と、昵懇(じっこん)の間柄なのです」

 東健協関係者に聞くと、まず、

「東健協の加盟店には保健所による検査対象店と検査日時等が書かれた“一覧表”が配られます。保健所に捜査権限がないといっても、突然立ち入り検査をされると、なにかと差し障りがある。その表は、われわれには大変ありがたい代物なんです」

 と言い、続けて、

「こんなふうに東健協が保健所から協力を得られるようになったのも、長橋都議の父親、長橋孝元都議が東健協と保健所の関係構築に尽力してくれたから。そういう恩があるので、東健協の代表は今でも息子を大切にしているわけです」

20歳の頃から

 では、齢79歳にして“ソープのドン”とも呼称される東健協会長・高橋俊夫氏ご本人は何と語るのか。

「僕がこの業界に入ったのは、20歳そこそこ。巣鴨のソープランドでボーイをやっていたんだけど、その頃から、長橋のオヤジのことは知っていた。オヤジはいつも自転車に乗って選挙区を駆け回っていてね。顔見知りになったんだよ」

 高橋氏が30代の頃に東健協の前身のような組合で会長職に就任した際には、

「どうやって組合を運営していけばいいのか、オヤジに相談したもんです。オヤジの助言で、加盟店に募金箱を設置するようにもなりました」

 ならば息子との関係は?

「2代目の桂一は、ざっくばらんなオヤジと違って堅物すぎる。僕らとは話ができない。オヤジとの縁があるから、あくまで個人では応援していますけどね。堅物すぎて、はっきり言えば、全然使えないよ」

 と笑いながら、政治献金についても、

「公明党のパー券って安いじゃない。私が買っているのは年に1、2回、金額も1回1万円程度でしょう」

 意に介さないふうなのだ。

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