銭湯で「親子混浴」は何歳まで? 「年齢制限ナシ」の自治体は56も!
父が娘を、あるいは母が息子を公衆浴場に連れて行く場合、子は何歳まで一緒に入ってもいいのかご存じだろうか。答えは、おおむね6歳までである。「おおむね」としたのは、全国でバラツキがあるからだ。
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厚生労働省が「公衆浴場における衛生等管理要領」を改正したのは2020年12月のこと。それまでの混浴の制限年齢を33年ぶりに見直し、大幅に引き下げたのである。厚労省に聞くと、
「以前は、混浴の制限を9歳までとしていました。しかし、最近のお子さんは心身の発達が早く、小さくても恥ずかしがる子が少なくありません。そこで、19年に厚労省が行った〈子どもの発育発達と公衆浴場における混浴年齢に関する研究〉をもとに、年齢の引き下げに踏み切ったのです」(医薬・生活衛生局生活衛生課)
“異性浴場”は何歳で恥ずかしくなる?
研究では全国1500人の子供のうち混浴経験のある1094人に対し、何歳の時に水着なしで“異性浴場”に入ると恥ずかしいと思ったかとのアンケートが行われた。結果、6歳が最も多く27%を占めたという。それをもとに厚労省は新しい管理要領を作成したわけだ。だが、これで全国の公衆浴場すべてが「混浴は6歳まで」となったわけではない。
地方自治研究機構のレポートによると、23年4月2日時点で、7歳以上でも混浴を認めていたり、親子混浴の年齢制限そのものを設けていない自治体は56もある。
再び厚労省の話。
「管理要領はあくまで通達であって法による強制ではありません。混浴については各自治体が公衆浴場条例で定めていますが、それぞれの自治体の事情もあって、バラツキが出ているのだと考えています」(同)
男性器が目視できるかどうか
だが、目下、公衆浴場には「おおむね」では片づけられない問題も迫っている。LGBTの人たちの扱いだ。
先述の管理要領にLGBTに関する定めはなく、たとえば東京都浴場組合によると、男性器が目視できるかどうかで「男湯」か「女湯」かに分けるよう決めているという。
「でも、なかには男性器を手術で取っているけれど男湯に入りたいという人もいます。その場合、本人の申告に従っているのが現状です」(同組合の担当者)