7月には“戦力外通告”も…激ヤセの「筒香嘉智」が帰国する可能性はどれくらいか

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6月中に決着しないと

 MLBに挑戦した後、NPBでキャリアを続けた選手はたくさんいる。その場合、旧在籍チームに復帰せず、新天地を求めた選手も少なくないが、筒香は古巣の横浜DeNAベイスターズと今も良好な関係にあり、三浦大輔監督(49)とも太い絆で結ばれている。

「オフに帰国した際はDeNAの施設で練習をしています。筒香は2015年からキャプテンに指名されましたが、それは彼に主力選手としての自覚を持たせるためでした。筒香が戸惑っていると、当時、現役投手だった三浦監督が『文句を言うヤツがいたらオレの名前を出せ』と言って庇っていました。そのときの恩義を、彼は今も忘れていません」(チーム関係者)

 そのため「NPB復帰の話しが進むとしたら、DeNAとの交渉が最優先」(関係者)とも言われている。

「山川穂高(31)の一件があった西武が、大砲タイプの打者を欲しているためアタックするかもしれません。ペナントレースで低迷している巨人、中日、楽天、日本ハムも静観するとは考えにくい」(前出・スポーツ紙記者)

 だが、激ヤセした筒香がすぐに戦力になるのは難しいかもしれない。また、DFAの時期についてもこんな指摘が聞かれる。

「現在のレンジャーズは、外野手のアドリス・ガルシア(30)やレオディ・タベラス(24)、一塁手のナサニエル・ロウ(27)も好調です。彼らが故障しない保証はありませんが、筒香の昇格はないと思います。マイナーリーグに待機させているスペア要員をリリースするのは7月。NPBの支配下登録期限は6月末なので、筒香の今季中のNPB復帰は不可能です」(前出・米国人ライター)

 昨季、広島カープでNPB復帰を果たした秋山翔吾(35)が、マイナー契約を結んでいたサンディエゴ・パドレス傘下の3A、エルパソ・チワワズを退団したのは6月15日(現地時間)だった。これはシーズン中のNPB復帰の可能性を残したパドレス側の配慮であり、レンジャーズが同様に筒香のためリリース時期を前倒ししてくれるかどうかは分からない。それでも筒香がMLBに執着するのなら、敏腕代理人のジョエル・ウルフ氏が移籍先を探すことになる。

「激ヤセの原因として、食生活も挙げられていました。彼は私生活のことを話したがらないので断言はできませんが、マイナー選手は長時間移動の合間にハンバーガーで済ますなど、アスリートに必要な食事をとっていない可能性もある」(前出・スポーツ紙記者)

 守備固めや代走がこなせる選手は、打てなくても途中出場のチャンスは多い。外野の守備に就いたとき「守備範囲が狭い」と思われたくないため、意図的に減量したとの声も聞かれた。

「筒香は速いボールに対応できないという弱点があり、それを克服できないため苦しんでいます。また、侍ジャパンの打者が国際試合で苦労させられたムービングファストボールも影響しています。日本人投手のストレートは軌道がキレイな一本道のようですが、MLB投手のストレートは打者の手元で小さく曲がる。そのため本人はバットの芯で捉えたつもりでも打ち損じたり……。バットの芯に当てようとする一心で、スイングにも豪快さが消えてしまいました」(前出・チーム関係者)

 筒香に求められているのは長打力だったはず。激ヤセは自分を見失いつつある危険信号かもしれない。

デイリー新潮編集部

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