7月には“戦力外通告”も…激ヤセの「筒香嘉智」が帰国する可能性はどれくらいか

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このままでは日本に帰れない

 問題は激ヤセの波紋が筒香の今後のキャリアにも影響する可能性が高いことである。

「筒香は今季、レンジャーズの招待選手としてスプリングキャンプに参加しましたが、メジャー契約を勝ち取ることはできずマイナー契約となり、3Aのラウンドロックで開幕を迎えました。この“招待選手としてスプリングキャンプ参加”の解釈が、日本と米国で異なるのです」(米国人ライター)

 スプリングキャンプやオープン戦で活躍し、メジャー契約を勝ち取った選手も少なくない。しかし「招待選手」とは、日本で言う「テスト生」のようなもの。アメリカ球界の解釈としては、公式戦のベンチ入りメンバー26人に入ったら儲けもので、主力選手が故障した場合、マイナーから昇格させるかもしれない“スペア要員”にすぎないのだ。

「筒香はMLBに挑戦したいという一心でレンジャーズのスプリングキャンプに参加しました。招待選手で結果を出せなかったときに待っている厳しい現実も、代理人から聞かされていたはずです。2020年シーズンからMLBに挑戦したものの何も結果を残していない、このままでは日本に帰れない、と決意して今季を迎えたのですが……」(NPB関係者)

 本人の決意の固さが、NPB復帰の話が出ても具体化しなかった原因でもある。

 さて、激ヤセの原因が気になるところだが、「メジャー昇格の可能性が見えないことからくる精神的なもの」との見方がもっぱらだ。そうした状況を察してか、NPBの各球団も筒香の今後の動向にアンテナを張り巡らせている。

「DFA入りしても他球団が獲得に手を上げるとは思えません。故障者待ちのスペア要員としてのマイナー契約ですが、筒香の今の成績を考えると、生え抜きの若手にチャンスを与えたほうがチームの将来のためです。NPBへの復帰を検討する時期が来たと思います」(前出・米国人ライター)

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