猿之助事件で澤瀉屋は香川照之の意のままに? “復讐劇”の舞台裏

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周囲に”絶対ああはなりたくない”

 香川が父親を“追い出した”とも受け取られかねないが、猿之助との間にも最近、距離が生じていた。

「四代目は香川さんのことを“古典を演じられない。本当に歌舞伎役者として精進したいのなら、テレビドラマに出演している暇はないはずだ”と嘆いていた」

 亀裂を広げる事件もあった。本誌(「週刊新潮」)が昨年報じた、香川による銀座ホステスを相手にした性加害劇である。

「新潮の報道後、香川さんはテレビ界から追放されたのですが、四代目は周囲に“絶対ああはなりたくないねぇ”と冷笑していたそうです」(前出・芸能デスク)

 もっとも、猿之助も今般、共演者への性加害を報じられ、両親まで道連れにしての自裁に及んだ。血の滾(たぎ)りをどうにも制御できない点は両者相似るといえようか。

 前出の寿猿氏が言う。

「猿之助の若旦那が戻ってくるまで、中車の若旦那を中心にして、澤瀉屋を支えていきます」

 だが、そうコトは運ぶか。

「四代目の舞台復帰は容易ではない。一門は今や事実上、香川さんの意のままです。團子さんの五代目猿之助襲名が確実視されるばかりか、香川さんが段四郎の名を継ぐ可能性すらありますよ」(前出・関係者)

 どんな演目よりも見応えある展開になりそうだ。

週刊新潮 2023年6月8日号掲載

特集「病床の肉声で浮かび上がる驚愕の事実 『猿之助』全供述」より

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