猿之助事件で澤瀉屋は香川照之の意のままに? “復讐劇”の舞台裏
周囲に”絶対ああはなりたくない”
香川が父親を“追い出した”とも受け取られかねないが、猿之助との間にも最近、距離が生じていた。
「四代目は香川さんのことを“古典を演じられない。本当に歌舞伎役者として精進したいのなら、テレビドラマに出演している暇はないはずだ”と嘆いていた」
亀裂を広げる事件もあった。本誌(「週刊新潮」)が昨年報じた、香川による銀座ホステスを相手にした性加害劇である。
「新潮の報道後、香川さんはテレビ界から追放されたのですが、四代目は周囲に“絶対ああはなりたくないねぇ”と冷笑していたそうです」(前出・芸能デスク)
もっとも、猿之助も今般、共演者への性加害を報じられ、両親まで道連れにしての自裁に及んだ。血の滾(たぎ)りをどうにも制御できない点は両者相似るといえようか。
前出の寿猿氏が言う。
「猿之助の若旦那が戻ってくるまで、中車の若旦那を中心にして、澤瀉屋を支えていきます」
だが、そうコトは運ぶか。
「四代目の舞台復帰は容易ではない。一門は今や事実上、香川さんの意のままです。團子さんの五代目猿之助襲名が確実視されるばかりか、香川さんが段四郎の名を継ぐ可能性すらありますよ」(前出・関係者)
どんな演目よりも見応えある展開になりそうだ。