元巨人軍投手が「6回目逮捕」の余波 共犯者が「ヤクザの若い衆」で組織にも影響が

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留守宅から7000万円相当

 和歌山県警は5月24日までに、現金や貴金属など計約7000万円相当を盗んだとして、住居侵入と窃盗の疑いで、宮本武文容疑者(32)ら男6人を逮捕した。宮本容疑者はプロ野球巨人の元投手。かつて華々しいスポットライトを浴びた男の転落に注目が集まったが、共犯者の周辺が別に注視している問題があるのだという。

「宮本容疑者は、16歳の少年や28歳の暴力団組員らと共に今年2月夜から未明にかけて、和歌山市の会社役員宅に侵入し、現金約3300万円に加え、貴金属など計約3800万円相当を盗んだ疑いが持たれています」

 と、担当記者。宮本容疑者は岡山県の倉敷高からドラフト2位で巨人入り(ドラフト1位は現在DeNAの大田泰示)し、2012年に引退。退団後は地元・和歌山に戻り、一般企業で働いた後にラウンジ経営を始めていた。そのラウンジを無許可で営業したとする風営法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受けており、逮捕は今回で6回目となる。

かなりレアなキャラ

 自身のYouTubeチャンネルを開設し、「プロ野球最多逮捕者」と名乗っていたが、なかなかこの記録を超える選手は出てこないだろう。

一方、この事件が耳目を集めたのは同時に暴力団員の加藤連容疑者(28)が逮捕されたことだ。

「6代目山口組の3次団体で4代目倉本組傘下・6代目小山組の若い衆だということです」

と語るのは、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現・NPO法人「五仁會」主宰)。

「ヤクザに同情するつもりはありませんが、こんな若い衆を出したら親分も災難というか、迷惑でしょうね。今回の件は、組織上層部の指示があって加藤容疑者が動いたとは考えにくい。独断でしょう」(同)

 そう見る根拠は、今回の容疑が殺人や傷害ではなく「窃盗」だからなのだという。

「私自身が服役していたのは20年ほど前です。当時の体験で言えば、当時ヤクザで物盗りというのを聞いたことはなかったですし、今もほとんどいないと思います。ヤクザの犯罪イコール殺人や傷害というほど単純な話ではありませんが、加藤容疑者はかなりレアなキャラだという印象が強いですね」(同)

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