性行為は好きではなかったはずなのに…41歳男性が明かす、恥ずかし過ぎる“人妻との出会い”から家庭崩壊まで

  • ブックマーク

Advertisement

子どもに恵まれ幸せ、だが…

 丸々とした4,000グラムもある男の子が生まれたとき、彼は感激のあまり言葉の代わりに涙がこぼれたという。

「子どもが生まれて1年くらいは平穏な時間が流れていきました。子どもを中心に家庭を築いている実感があった。ただ、僕は恵未とは性的な関係を復活させることができずにいました」

 最初は恵未さんが拒絶した。今は赤ちゃんのことしか考えられないと言われ、それもそうだと秀顕さんは妻を誘ったことを謝った。1年後は恵未さんから誘いがあったが、彼のほうができなくなっていた。子どもの母としてしか妻を見られなくなっていたのだ。

「できなくなったことで焦りがありました。男としての自分が終わっていくような気がして。性欲じたいがなくなっていたわけではないんですが、妻への欲は消えていた」

 妻のイライラが募っていくのがわかった。どうしてもできないんだ、ごめんと謝ったが、妻は「私のことが嫌いになったのね」と泣いた。妻は子どもを連れて実家に行くことが多くなっていく。このままだと家庭が崩壊すると焦燥感にかられたが、どうすることもできなかった。

夢で得た「ヒント」

 息子が2歳になったころ、彼はある日夢を見た。妻が他の男としているのを彼が覗いている夢だった。目が覚めても興奮していた。その勢いで彼は妻を抱きしめ、そのまま行為に及んだ。タイミングがよかったのだろう、妻は二人目を妊娠した。

「妊娠すると妻の潔癖感が増すのか、誘いがこなくなる。だから僕も平穏な気持ちでいられる。それがよくわかりました。僕は性行為じたいはあまり好きじゃないんだろうと思います。でも性欲じたいは人一倍ある。そしてそれが満たされるのは覗いているときだけ。行為は必要ないんです。だんだんそういう自分の嗜癖がわかっていきました」

 31歳のとき第二子である長女が生まれた。さらに4年後には3人目となる次女が生まれ、一家は5人家族となった。それを機に恵未さんの実家をリフォームし、彼女の母もともに住むようになった。共働きを続けていたので、そうするのがベストだったのだ。

「僕も子育てはがんばりました。満たされようのない性的欲求をなんとか昇華させるために子育てに全力を注いでいたような気がします」

次ページ:ネットの書き込みを見過ごせず

前へ 1 2 3 4 次へ

[2/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。