警視庁が捜査 中堅不動産「リベレステ」が手掛けた「抱き合わせ融資」は“闇金”並みの高金利

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優越的地位の濫用

 1億円は期限内に返済。だが千歳市のマンションはなかなか買い手がつかなかった。結局、リベレステの仲介で、東京都台東区の太陽光発電業者に半値以下の700万円で売却するはめになった。

 こうした抱き合わせ融資は、企業と個人を合わせ、少なくとも数十件以上にのぼると見られている。リベレステに押し付けられた不動産の評価額と購入額の差も利息と見做せば、いずれも優に法定金利を上回り、実質、闇金並みのべらぼうな高金利になる。貸し手の優越的地位の濫用以外の何ものでもない。

 河合社長に訊くと、

「疚(やま)しいことは一切、ありません。抱き合わせ融資との指摘は事実と異なります。確かに、不動産の購入を勧めたことはありますが、顧客の事情を汲み取ったうえでの営業活動です」

「週刊新潮」2023年5月25日号「MONEY」欄の有料版では、リベレステによる「抱き合わせ融資」の実態を詳報する。

週刊新潮 2023年5月25日号掲載

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