松本人志の“不満ツイート”に震え上がるバラエティ番組スタッフ 「正直言って、どうすればいいのか…」

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納得できるケース

 松本のツイートは、そうしたスタッフ側の空気──要するに事なかれ主義──を批判したとも読めるという。では具体的に、どのようにしてトークはカットされるのだろうか。

「トークの編集は担当者が決まっており、一般的にはディレクターが編集権を持ちます。編集された素材は総合演出やプロデューサーといった上層部がチェックし、さらにカットする部分が指示されたり、逆にカットしたはずのトークが復活したりします。マネージャーからカットを依頼されたら対応を検討しますが、実のところ納得できるケースも少なくないのです」(同・ディレクター)

 例えば、CM契約を結んでいるにもかかわらず思わずライバル社の商品を口にしてしまったとか、情報解禁前に出演作について話してしまったという場合だ。

「マネージャーが『担当する芸能人のことを思ってカットを依頼する』のは事実です。とはいえ、『プライベートについて喋りすぎたからカットしてほしい』とか、『あまりにも正直に喋りすぎたため、イメージダウンが懸念されるからカットしてほしい』といった理由になると、納得できない気持ちになることはあります」(同・ディレクター)

頭の痛い問題

 MCから「嫌いなタレント」を訊かれ、思わず実名を出してしまった。こんな場合なら、ピー音を入れれば済むかもしれない。

 だが、「清純派アイドルが誰も知らない昔の武勇伝的エピソードを披露」し、スタジオが盛り上がったとしたらどうだろう。

 MCを筆頭とする出演者も番組スタッフも放送を望むだろう。だが、マネージャーはイメージダウンを懸念し、カットを要求する。ディレクターは、そのトークをカットするのか、それともしないのか……。

「松本さんのツイートからは、マネージャーの要求を受け入れたディレクターへの不満が伝わってきます。カットされたトークを松本さんは面白いと思い、ゲストのイメージダウンにはならないと判断した。ところが、ディレクターは同じ想いを共有していなかったわけです。ディレクターに対する『頑張って放送してほしかった』というメッセージを感じ取りました。松本さんの指摘は正論ですが、それでも私たちの本音を言えば、頭の痛い問題ではあります」(同・ディレクター)

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