アダルト業界を悩ませる「ChatGPT」問題 生成AIでもセクシー動画はつくれない意外な理由

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立ちはだかる「著作権」

「本当はすべてをAIでつくった完全オリジナル動画を制作したいが、いまのところ諦めざるを得ない。顔だけAIに貼り替えたものなら、技術的には年内にも販売できるレベルに達しているが、実は一つ、頭を悩ませる問題が浮上していて……」(同)

 生成AIは、膨大な量のデータを自己学習することでリアルな画像や自然な文章をつくるが、その“教材”となるのはネット上に無数に存在する過去の作品群などだ。しかしAIが学習した元データに自身の作品が使用されているなどとして、イラストレーターや脚本家ら多くのクリエイターが「著作権侵害だ」と訴える動きが世界的に広がりつつある。

「作品の著作権がプロダクションやメーカー側にある過去の動画を元素材に使ったとしても、体は当時の出演女優のものであるのは隠せない。また顔もAIでつくれるといっても、許容できる作業量に落とし込むために輪郭は変えられない。おそらく本人が見れば“自分だ”とわかるはずで、“体のみ出演”した格好の女優から再利用に際しての肖像権や著作権について問われた場合、どう答えたらいいのかがわからない」

 この未知の問題をクリアするには、顔も体もAIでつくったオリジナル「2.5次元女優」主演のセクシー動画の完成を目指すほかないが、その道のりは遠くて険しいという。

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