大谷翔平を絶望させるエ軍「捕手5人」 データも証明…専門家はパ軍「ダルビッシュ」との違いを指摘

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 防御率の悪化が懸念されている――。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(28)は投打ともに好調だが、キャッチャー陣は異常事態に陥っている、という報道をご覧になった方も多いだろう。だが、現状を丁寧に報じたメディアは少ない。

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 この記事ではまず、経緯を丁寧に見てみよう。そもそも昨シーズンの正捕手はマックス・スタッシ(32)だった。

 ところが、今シーズンは開幕前に故障者リスト入り。ケガは治ったという報道もあったが、今は“家庭の事情”で復帰が難しいという。

 そこでエンゼルスは、今シーズンの女房役をローガン・オホッピー(23)に託した。昨シーズンにメジャーに初昇格し、たった数試合しかマスクを被っていない。

 開幕戦のスタメンも初めてなら、公式戦で大谷の球を受けるのも初めて。不安視する声が多かったのは当然だろう。担当記者が言う。

「最悪の事態が想定されていたので、試合を重ねるごとに『意外に悪くないのでは』と安堵する声も出ていました。ところが、4月20日(日本時間=以下同)のヤンキース戦で、オホッピーは9回の第4打席で左肩を痛め途中交代となったのです。診察の結果、左肩関節唇(かんせつしん)の損傷で手術を受けることが決定。全治には数カ月がかかる見通しで、今シーズンは絶望という報道が大半を占めました」

打撃妨害にケガ

 オホッピーがケガをする前の4月16日のレッドソックス戦では、マット・タイス(28)が出場した。だが、これが散々だった。

「大谷は3番DHで出場し、味方打線が初回に4点を先取。チームは4回に逆転を許しますが、6回に大谷が勝ち越し打を放ちました。ところが8回、何とタイスが2回も打撃妨害の判定を受け、これが原因で3点を失い、エンゼルスは7対9で破れました。試合後、タイスは『最低。自分のせいで負けた』と悔しさをにじませました」(同・記者)

 次にエンゼルスは、チャド・ウォーラク(31)を起用した。メジャーでは6年間のプレー実績があり、通算90試合に出場。先の2人よりはベテランだが、昨シーズンは基本的にマイナーリーグでプレーしていた。

「4月22日のロイヤルズ戦でウォーラクは決勝点となる1号2ランを放ち、大谷も7回102球を投げて無失点と見事なピッチングでチームは勝利しました。ところが5月10日、ウォーラクは首の張りを訴えて故障者リスト入りします。フィル・ネビン監督(52)は『離脱が長くならないことを祈っている』との懸念を報道陣に語りました」(同・記者)

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