露出の限界、AIグラビアの台頭…グラドルに転身した「東北No.1アナウンサー」が抱える7年目の葛藤

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 フリーアナウンサーの塩地美澄が6冊目となる新作写真集「Pearl」(講談社)を12日に発売した。秋田朝日放送時代には秋田朝日放送で「東北No.1アナ」と呼ばれ人気を博し、フリー転身後の2016年にグラビア活動を開始して以来、活躍が続いている。そんな塩地だが、新作撮影前にはグラビアへの葛藤を抱えていた。雑誌グラビアの変化に、AIグラビアの台頭――。変化の激しいグラビアの世界で、塩地が見つけた活路とは?【徳重龍徳/グラビア評論家】

 塩地がグラビアに転身してから7年がたった。グラビアは秋田朝日放送時代とは180度違う世界だからこそ「心配させた人を納得させるために、長く続けるか結果を出すしかない」と覚悟を決めた挑戦だった。

 2016年にファースト写真集「みすみ」(ワニブックス) がヒットすると、今回発売された「Pearl」まで6冊の写真集を発売した。写真集を出したいと願っても1冊も出せないグラドルが多い中で6冊は異例の多さで、グラビアでの人気ぶりを物語る。

 しかし塩地は今回の写真集を作る直前には、グラビアへの葛藤を抱えていたと明かす。

「グラビアって王道グラビア、コスプレグラビアであったり、いろいろなカテゴリーがある。私はグラビアを始めた当初からセクシーグラビアのカテゴリーにいると思っているんです。おかげさまでファースト写真集から反響をいただいて今に至るんですけど、やっている中でセクシーグラビアの市場のニーズ、お客さんが何を求めているかが見えてくる。そこに応え続けるのは大変だと思ってきていたんです」

 ファンの欲求は正直だ。最初は強い刺激に感嘆しても、次はもっと強い刺激を求めていく。その中で求められるがまま露出を増やしていき、結果精神がすり減ってしまうグラドルは少なくない。

「周りにもそういう悩みを抱えてるグラビアの子がとても多くて。一方でなまじ社会人経験があることから現場の裏方さんであったり、事務所であったり、何よりお客さんの声にはなるべく応えたいと考えてしまう。そのためには自分もある程度身を削って、頑張らないといけないと思っちゃっていて。事務所の社長からは『そこまで考えなくてもいいよ』とは言われているんですけど。なので、今回の写真集もどこまでできるのか不安もあって、一度は保留させていただきました」

 仕事に対して真面目なタイプだからこその葛藤だった。しかし若い女性編集者の熱量がそれを溶かした。

「20代の編集者の方で、事務所に直接来ていただいて『今までの塩地さんのグラビアは保ちつつも、ナチュラルさ、ヘルシーさを出していきたいんです』と熱いプレゼンをしていただいて。若いしすごくエネルギーを感じたんです。情熱を受け取ると頑張りたいという思いに変わって、今回お話を受けました」

アナウンサーのキャリアが活きた撮影

 塩地自身、考えすぎるタイプだと自覚している。その一方で、アナウンサー時代に視聴者、出演者、スポンサーに対しテレビ局の看板としてうまく調整することを心掛けてきた。今作の撮影ではそんなアナウンサー時代の感覚、居心地の良さを感じた。

「グラビアへの葛藤を乗り越えた胆力がついた気がしています。その経験であったり、自分がグラビアでやってきたことの自信、そして周囲への信頼もあって、今回の写真集の撮影現場ではアナウンサーのときと同じスタンスで気持ちよくいられたんです。アナウンサーとグラビアは対局の位置にあるといえますが、アナウンサーとして培ってきたキャリアがグラビアで活きたのは不思議でした(笑)」

 写真集は昨年11月に伊豆で撮影された。テーマは「彼女と旅行なう。」。塩地との甘いラブラブ旅行が楽しめる内容だ。

「グラビアって妄想させるのが大事。今回はストーリー仕立てなので、より妄想に没頭していただける最高の仕上がりになっています。普段はなかなか見せられていない地の天真爛漫な部分、屈託のない笑顔であったり内面が全部出ているのを見てほしい」

 セクシーさも健在で、水着やランジェリー姿からのぞく美しい体のラインも見どころだ。

「若さ、美しさのベースでは勝負できないので(笑)。この人は真剣にグラビアに取り組んでいるなと見る人に伝わる、エチケットとして体つくりには挑んでいます。胸やお尻は体を絞りすぎると落ちてしまうので頑張ってキープしていますね。そう臨む姿勢が、響く方には響くのではないかなと思っています」

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