違法駐車、飲酒運転が当たり前! 外国大使館の「違反金踏み倒し」ワースト1位はどの国?

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我が物顔で爆走

「キキーッ!」。辺りに鳴り響くブレーキの音。外交官ナンバーの車が道路を猛スピードで走り抜けていく。

 ここは都心の幹線道路である目黒通り。朝の通勤通学時間帯は、左側の車線が「バス専用レーン」となっていて、一般車の走行が禁止されているにもかかわらず、ここを何台もの外交官ナンバーが我が物顔で爆走していたのだ。

 さるアフリカの大使館が使っている車は、車線を縫うように走り、「バス専用レーン」を猛スピードで走り抜けたかと思うと、乱暴にブレーキ音を鳴り響かせて急停車していた。

 こういった危険な運転は、一般道だけではない。週末ともなれば、都心と郊外を行き来する行楽客の車で渋滞する中央自動車道の路肩を爆走したり、成田空港へ向かう東関東自動車道や、地方の高速道路を猛スピードで走ったりする姿も度々目撃されている。

 恐ろしいのは、善良な市民が事故に巻き込まれる可能性があるだけでなく、被害を訴えても外交特権を盾に「泣き寝入り」させられるケースがあることだ。

 これら外交特権の濫用は仮に公務中であっても許されるべきものではないが、「プライベート」でも悪用されている実態も判明した。

車に石を投げつけられ…

 山梨県富士吉田市には世界的に有名な“インスタ映え”スポットがある。ここでは商店街の後ろに富士山が浮かび上がる構図で撮影できるとあって、この日も外国人男性が構えるカメラの前では連れの女性が楽しげにポーズを取っていた。

 すぐそばの交差点の駐停車禁止エリアに視線を向けると、そこには東アジアの外交官ナンバーの車が停まっていた。地元住民である男性が、撮影に夢中になっている男に対し「車が通行の邪魔になっている」と注意したが、事もあろうに男は逆ギレし、とても大きな声で罵倒してきたという。

 その男は現場から立ち去る際にさらなる行動に出た。件の男性は「『ゴン、ゴン』という感じの音がした」ので自分の車を確認すると、傷が付いていた。なんと、大事な車に石が投げつけられていたというのだ。

 その後どうなったのかと被害を受けた男性に尋ねると、

「警察に話をしたけど外交官みたいなので、結局ウヤムヤになると(言われた)」

 と、肩を落とした。

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