袴田巖さんと姉のひで子さんに届いた、東京高検“抗告断念”の一報。その時、2人は…居合わせたジャーナリストの証言

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 遂にこの日が来た。3月13日、東京高裁で「袴田事件」の再審開始決定が出された。東京高検の最高裁への特別抗告の期限は5日間(土日は除外)で、20日の月曜日がそのリミットだった。そして届いた「抗告断念」の一報。その日、筆者は静岡県浜松市の袴田ひで子さん(90)宅で、待ちわびた朗報を受けた瞬間の彼女を報道関係者として唯一人、運よく目撃することができた。1966年6月、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で一家4人が殺された事件で犯人とされ、死刑囚となった袴田巖さん(87)と姉のひで子さんの戦いを綴る連載「袴田事件と世界一の姉」の32回目。...

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