“創価学会嫌い”の麻生副総裁がもくろむ連立組み替え 学会関係者は「ウチを軽く見るならおきゅうを」

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「ウチを軽く見るなら…」

 麻生氏と公明党の相克を与党関係者が解説する。

「これまで麻生さんは、地元・福岡の知事選や県議選などで公明党と対立し、何度も苦汁をなめてきた。一方の創価学会には、09年の総選挙で与党が下野したのは総理だった麻生さんの解散の判断が遅れたせいだと、いまだに根に持つ人が少なくないんです」

 当の麻生氏は、来るべき台湾有事への備えを念頭に置いていると見られている。

「最近も周囲に“近く台湾有事がある。憲法改正して緊急事態条項を設けるべきだ”と話しています。かつて“ナチスの手口を学んだらどうかね”と発言して批判を浴びましたが、あの真意は“有事の際は一種の独裁のように、政権に権力を集中させるべきだ”ということ。ヒトラーは憲法の緊急事態条項を悪用して徹底的に国民の権利を制限しましたから、戦時中に宗教弾圧を受けた創価学会や、平和の党を自任する公明党とは根本的にソリが合わない」

 創価学会関係者は言う。

「自民党には学会票が不可欠な議員が大勢いる。ウチを軽く見るなら、次の選挙でおきゅうを据えないと」

週刊新潮 2023年4月6日号掲載

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