センバツで甲子園に出場した「侍ジャパン」6人 岡本和真は投手も経験…最もチームに貢献したのは?

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5位:伊藤大海(駒大苫小牧・北海道)

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、14年ぶりに世界一を奪還した侍ジャパン。彼らの原点ともいえるのが高校野球だ。折しも甲子園では第95回記念選抜高等学校野球大会(センバツ)の真っ最中。当然、今回の侍戦士のなかにもセンバツ経験者が含まれている。そこで、センバツでの活躍を“いかにチームの勝利に貢献したか”という視点でランキングにしてみた。

 まず第5位には2選手を挙げたい。1人目はWBCで3試合にリリーフ登板し、2回1/3をパーフェクトに抑えた伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)である。

 出場は2014年、駒大苫小牧(北海道)2年時の第86回大会だった。背番号15ながら主戦投手として初戦の創成館(長崎)戦に先発し、自己最速の139キロを計測。相手打線を散発3安打に抑え、7三振を奪う力投で3-0の完封勝利を収めた。

 2回戦はこの大会で準優勝校となった履正社(大阪)との一戦。2回裏途中から3番手で登板した伊藤は、6回1/3を被安打8、奪三振1、与四死球4、失点5、自責点2で投げきる。しかし、9回裏で相手の強力打線の前に力尽き、6-5から2点を奪われ6-7の逆転サヨナラ負け。それでもこの2試合で計15回1/3を投げ、自責点わずか2、防御率1.17の好成績をマークした。

 もう1人の第5位は、腰の張りで離脱した栗林良吏(広島東洋カープ)に代わって追加招集された山﨑颯一郎(オリックス・バファローズ)だ。最速160キロの右腕は準々決勝のイタリア戦から合流したものの、決勝を含む3試合とも登板機会はなかった。

 センバツには敦賀気比(福井)で2大会連続出場。1度目の第87回大会(2015年)は背番号18、2年生の控え投手だったため、惜しくも登板機会に恵まれなかった。しかし翌年の第88回大会ではエースナンバーを背負って出場。初戦で青森山田(青森)の堀岡隼人(読売ジャイアンツ)との投げ合いを制し、見事1-0の完封勝利を挙げている。打たれたヒット4、奪った三振9で三塁を踏ませぬ力投だった。

 2回戦の海星(長崎)戦でも9回を完投し、当時の自己最速タイとなる144キロをマーク。被安打9、7奪三振、失点2と好投したが、打線の援護に恵まれず、1-2で惜敗している。この大会の成績は計18回で被安打13、奪三振16、与四死球3、失点2、自責点2で防御率1.00。上々の結果であった。

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