センバツで甲子園に出場した「侍ジャパン」6人 岡本和真は投手も経験…最もチームに貢献したのは?

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3位:吉田正尚(敦賀気比・福井)

 第3位はWBC準決勝メキシコ戦で起死回生の同点3ランを放つなど、1大会の新記録となる13打点をマークした吉田正尚(ボストン・レッドソックス)である。

 センバツでは2010年の第82回大会、2年生ながら敦賀気比(福井)の4番を任された。中村奨吾(千葉ロッテマリーンズ)擁する関西の強豪・天理(奈良)との初戦は、7-4で逆転勝ちを収めている。吉田自身も相手投手が投じた真ん中内寄り直球を右前安打にするなど、4打数3安打の大活躍であった。

 花咲徳栄(埼玉)と対戦した2回戦は7-5で勝利するも、吉田は相手の左腕エース・五明大輔の前に5打数1安打と苦しめられてしまう。それでも第3打席では高めスライダーを中堅フェンス際まで飛ばす適時二塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。ところが準々決勝の日大三(東京)戦は山﨑福也(オリックス)の前に3打数無安打。チームもわずか3安打で0-10の完敗であった。

 勝負のポイントとなったのは1回表の敦賀気比の攻撃である。2四球で1死一、二塁という先制のチャンスを作り、打席には4番・吉田が入った。WBCでは無類の勝負強さを発揮した吉田だが、この時はあえなく遊ゴロ併殺打に倒れてしまう。ここで1本出ていれば試合の流れを引き寄せていた可能性が高いだけに、悔やまれる一打となった。

 この大会で3試合に出場した吉田の成績は、12打数4安打、1打点、1三振、打率3割3分3厘。以降、甲子園出場は果たせなかった。

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