保守派にこびるも逆に批判の的になる岸田総理 納骨前の安倍元総理を墓参しようとするミスも

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

成算もないまま寝た子を起こして…

 こびたはずの保守層からも、厳しい指摘が。自民党の保守派議員が憤る。

「時期が悪いよ。皇位継承の議論を進めれば、我々が最も警戒する女系天皇の是非にも影響しかねない。今国会ではLGBT等(性的少数者)への理解増進といった多様性の尊重に焦点が当てられており、その流れが女系容認を後押しする可能性もある。皇室に関する話は拙速を避け、静かな環境で議論するのが鉄則。成算もないまま寝た子を起こして、どう責任を取るつもりか」

 鋭い舌鋒はさらに続く。

「そもそも、LGBT等が焦点化したのは総理秘書官の差別発言が発端だ。側近の不始末の処理でLGBT法案を進めること自体がおかしいのに、この状況で皇位継承を持ち出す。何を考えているんだか……」

 聞く力が機能不全――。

週刊新潮 2023年3月23日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。