女性秘書官を地方にまで連れ回す斎藤法務大臣 「メンタルにきているのか、暗い顔をしている」

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何が問題?

「斎藤さんの場合も、政務秘書官には自分の事務所の私設秘書を付けています」

 と関係者が続ける。

「一方の事務秘書官には、中村明日香という検事が付いていますが、斎藤さんは彼女が大のお気に入りで連れ回している。しかも用件が法務省関連のものならまだいいですが、自身の一代議士としてのものにまで彼女を呼んでいるんです」

 何が問題なのか。

「大臣には、閣僚としてと、政治家としての、二つの活動があります」

 と関係者。

「月曜日から金曜日までは在京で主に大臣としての職務を果たし、土日は地元に帰って自らの政治活動を行うことが多い。しかしこれに常に秘書官が付き合わされると休みなしになりますよね。だから近年は大臣としての職務には事務秘書官、政治家としてのそれには政務秘書官が付くのが慣例。その区別を厳格にする意味で、事務秘書官が政務の活動に従事した場合は、それにより発生した費用などは経費として認められないようになっているんです」

ハードすぎるスケジュール

 ところが、だ。

 前述のように、斎藤大臣は中村秘書官を重用する余り、彼女を省務だけではなく、政務にも同行させ、休みなしの状況に置いてしまっているという。

 具体的には、

「平日は大臣としての視察やあいさつなどの業務に一日張り付いています」

 と関係者が言う。

「土日になり、大臣が選挙対策の地元回りをする際も、彼女は朝、議員宿舎に迎えに行くんです。そして車に乗り込み、1~2時間かけて地元の千葉に向かう。で、地元市議・県議の会合やイベントに付き添う。会食などがあればそれこそ夜になりますよ。最後は大臣と車に乗り、都内に戻って宿舎へお見送りした上で、帰路に就くというハードスケジュールです。千葉ならまだしも、大臣が地方の自民党の同僚などとの会合に出た場合はもっと大変ですよね」

 百聞は一見に如かず。

 実際に2月最後の日曜日、大臣の足取りを追ってみると、この日は午前中、東京・港区内で行われた自民党の党大会に出席。その後、車で千葉方面に移動するが、そこに中村秘書官の姿が見える。流山市のホールに入り、手話フェスタに臨席した後、近隣葬祭場での元県会議員の葬儀に参列。続いて野田市内の中華料理店で行われた地元市議の市政報告会へ出席という日程をこなすが、その全てに中村氏が帯同。そして地元事務所に入り、夕方、千葉を出て議員宿舎に戻る。そこでようやく解放されたが、時間は19時頃。長い一日となったのである。

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