女性秘書官を地方にまで連れ回す斎藤法務大臣 「メンタルにきているのか、暗い顔をしている」

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 仕事熱心で頭の切れは抜群。政策通で実務能力に定評あり。永田町や霞が関での、斎藤健法務大臣(63)の評判である。そんなデキる、いや、デキすぎる男ゆえの落とし穴か。優秀な「女性秘書官」を四六時中連れ回し、周囲からは心配する声しきりだという……。

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 早稲田実業中学校から東京教育大附属駒場(現・筑波大附属駒場)高校を経て、東京大学理科一類に入学。経済学部へ進み、卒業後は通産省(現・経産省)に入省、ハーバード大大学院で修士号を取得。課長職や埼玉県の副知事を務めた後、政界へ打って出る。

 千葉7区(現在は野田市、流山市)から出馬し赤じゅうたんを踏んだ後は当選3回目という早さで農水大臣として初入閣。昨年11月、「法相は死刑のハンコを押すだけの地味な役職」との発言で辞任した葉梨康弘前大臣の後を受け、2度目の入閣を果たす――。斎藤大臣の華麗なる経歴だ。

 現在5回生だが、閣僚経験2度は小泉進次郎元環境大臣と並ぶ当選同期の出世頭。とはいえ、頭でっかちというわけではなく、大学時代はハンドボール部の主将を務め、趣味のカラオケも玄人はだしというから、そつのない人なのだろう。

女性秘書官は独身、齋藤大臣はバツイチ

 しかし、そんなデキる男なのに、いやデキる男だからこその陥穽(かんせい)に彼は今、ハマってしまっているという。

「大臣に就任すると秘書官が付きます。法務大臣の場合、2名が通例ですが、斎藤さんはそのうちの一人の女性秘書官を、土日も関係なくどこへ行くにも帯同させているんです」

 と声を潜めて言うのは、さる自民党関係者である。

「口さがない向きの中には二人ができているのでは、とささやく人も。でも実際に関係はありませんし、斎藤さんはバツイチ、秘書官も独身ですからね。“俺が育ててやる”という思いで酷使しているんでしょうが、このご時世、パワハラと言われかねません。将来を嘱望されているだけに不安です」

 説明が必要だろう。大臣に就任すると、その職務を補佐するために秘書官が付く。「政務秘書官」「事務秘書官」からなり、多くの場合、「政務」は自身の事務所の秘書を、「事務」には役所から選ばれた入省20年前後の官僚を付けることが多い。

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