「村上まで打ったら20点入っちゃうじゃないか」 辛口・権藤前投手コーチも絶賛の「侍ジャパン」中間報告

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韓国メディアの怒りの矛先は…

 ところが、だ。

「韓国戦の前のバッティング練習の際、大谷が柵越えを連発したんです。看板直撃、6連続を含めて22スイング中10本を放り込んだ。韓国代表はこれから戦うにもかかわらず、口をあんぐりと開けて眺めていた。トレーナーがアップを促してもまだ見ていたほど。戦う前に心を折られていた感じでした」

 大谷に関し、

「普段はあまり外でバッティング練習をしないんですが……」

 と記者が続ける。

「今回は、ファンサービスの意味もありますが、韓国に力を見せつけてやろうという、あえての行動では」

「翔タイム」の効果は抜群で、試合は13―4で日本の勝利。韓国にとってはコールド負け寸前の惨敗だった。

 大敗もあってか、韓国メディアの怒りの矛先はあらぬ方向へ。いわく、プールBの開幕戦、対オーストラリア戦の前に「君が代」が演奏されたことについて、「非常に異例。(日本が)試合前に韓国チームを揺さぶろうとした」。また、日韓戦の前、岸田文雄首相の始球式の際に、客席で旭日旗が振られていたのがけしからん、とイチャモンを付ける始末だったのである。

人間万事塞翁が馬

 その大谷について、

「異様と言っていいくらいハイテンションですよね」

 と述べるのは、別のスポーツ紙の中堅WBC担当記者である。

 確かに今回は、派手なガッツポーズを見せたり、内角をえぐられた際に投手をにらみつけ、また、お立ち台ではまだまだ声援が足りないと言ってみるなど、日本時代はどちらかといえば喜怒哀楽を出さないタイプだっただけに、意外である。

 大谷は前回のWBCに選出されたものの、けがで辞退を余儀なくされている。

「あとで“すみませんでした”とあいさつがありましたよ」

 とは前出の権藤氏。

「だから“頑張りなさい”との思いを込めて、『人間万事塞翁が馬』とメモに書いて渡しましたよ。本人もWBCへの意識は強いんだと思うよ」

 と言うが、

「純粋に優勝が狙えるチームで野球ができるのが楽しいのでは」

 と中堅記者が続ける。

「所属するロサンゼルス・エンゼルスは移籍以来、西地区で4年連続4位、昨年も3位とプレーオフ争いに絡めていません。大谷もイライラして“ヒリヒリする9月を過ごしたい”と言っている。勝てるチームでプレーする楽しさが、彼を全開の“野球少年”にしている気がしますね」

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