「村上まで打ったら20点入っちゃうじゃないか」 辛口・権藤前投手コーチも絶賛の「侍ジャパン」中間報告

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 ペッパーミルは早くも今年の流行語大賞候補である。メジャーリーガーをそろえ、WBC1次ラウンドを全勝した日本代表。その快進撃には、普段は厳しい往年の名投手も文句のつけようがない、といったところのようだ。侍ジャパンの元コーチや、メジャースカウトらに予選リーグを総括してもらうと――。

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「まあ、これだけのメンバーを集めたんだから、敵なしは当然だろうねえ」

 と感想を述べるのは、前回WBCで投手コーチを務めた、野球評論家の権藤博氏である。

「村上が打てない? 全員打ったら大変だよ。20~30点入っちゃうじゃないか。不安材料? このメンバーでそんなこと言ったら怒られちゃうよ」

 辛口で知られる権藤氏にして、この絶賛ぶりだ。

 もう一人、

「ここまでは期待通りの結果ですよね」

 とは、第2回、第3回のWBCで内野守備走塁コーチを務めた、大阪経済大学野球部の高代延博監督。

「チームの雰囲気も良さそうですね。メジャーリーガーがチームを引っ張るのは、イチローや松坂大輔を擁し、優勝した第2回大会のチームとよく似ていますよ」

「史上最強」の下馬評通り

 3月8日に始まった第5回WBC。

 メディアが「史上最強」ともてはやしたその下馬評通り、1次ラウンドのリーグ「プールB」を全試合6点以上の差を付けて4連勝。準々決勝ラウンドへとコマを進め、準決勝進出を決めたのはご存知の通り。

 この予選リーグのMVPに選ばれたのが大谷翔平だ。

 大谷は1次ラウンドの4試合すべてに出場。「投手」としては初戦に先発し、4回を1安打無失点で勝ち投手に。「打者」としては打率5割、本塁打1本、8打点の活躍だった。

「とりわけ、韓国戦のゲーム前が圧巻でした」

 とスポーツ紙のベテラン担当記者は言う。

「韓国は予選リーグで最大のライバルといわれていました。試合前から韓国チームはバチバチで、ある投手は“大谷にはデッドボールをぶつけようかな”と発言。韓国メディアの記者も“大谷が韓国戦で登板しないのは打たれた時のショックが大きいから”“温室育ち”などと言っていました」(同)

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