松本零士さんが「鉄道」に残した功績をたどる 「銀河鉄道999」のDNAは日本各地に

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今後も999は走り続ける

 筆者が最後に松本さんにお目にかかったのは、2018年2月に催された北九州市の市制55周年アンバサダー委嘱式だった。北九州市は2018年に市制55周年を迎え、旧・小倉(北九州市)市出身で俳優の草刈正雄さんをアンバサダーに任命した。

 その式典には北九州市の北橋健治市長(当時)のほか、北九州に縁のある芸能人や文化人が多数登壇。松本さんも式典に姿を見せ、壇上に座っていた。筆者は式典終了後に『銀河鉄道999』のラッピング車両や駅メロに関して話を聞きたいと考えていたが、残念なことに松本さんは多忙のために途中で退席。話を聞くことは叶わなかった。

 松本さんは雑誌などのインタビューで、「『銀河鉄道999』は完結していない」と語っている。西武鉄道は「3代目のラッピング車両に関して、運行予定はない」と話し、北九州モノレールも「追悼の企画などを検討しているが、現在はラッピング車両が検査期間中。イベントを開催するにしても少し遅れる」とのことだったが、松本さんのインタビューに従えば今後も999はマンガ・アニメ・鉄道ファンの夢を乗せて日本各地を走り続けてくれることだろう。

小川裕夫/フリーランスライター

デイリー新潮編集部

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