認知症のブルース・ウィリス、現妻と元妻が介護で“共闘”の理由

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 もし貴方が病の床に臥(ふ)したとして、献身的に介護をしてくれる人はいるだろうか。おまけに周囲へ多大な負担を強いる認知症になったとしたら、答えに窮する人もいるに違いない。だが、稀代の名優はといえば、現妻に元妻、その子供らまでもが総出で“共闘”し、ケアにあたっていた。そのワケを探ってみると……。

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 2月17日、意思疎通も難しいほど重度な認知症に罹患したと公表したブルース・ウィリス(67)。映画「ダイ・ハード」や「アルマゲドン」など世界的なヒット作に出演してきたハリウッドスターの告白は、全米に衝撃を与えた。

 注目すべきは、この公表が失語症を患い昨年俳優業を引退していた当の本人に成り代わり、現妻と元妻、それに5人の娘たち総勢7人の連名で出されたことだ。

 元妻とは1987年に結婚した女優のデミ・ムーア(60)。今の夫人はモデルのエマ・ヘミング(44)だが、ブルースを愛した二人の女性は共に彼の病と闘うことを誓ったという。SNSには昨年末、彼のもとに駆け付けた「ブルースファミリー」全員集合!の写真もアップされ、仲むつまじい様子が伝わってくる。

二人は親友のような関係

 傍から見れば奇妙にも映る家族の風景は、いかにして生まれたのだろう。

「ブルースとデミは俳優として苦労を重ね、売れ始めの頃に結婚したこともあって同志の絆が深いのです」

 とは、ブルースとデミ双方にインタビューした経験を持つ映画ジャーナリストの立田敦子氏である。

「二人が2000年に離婚後、デミは16歳も年下の若い俳優と結婚し再び離婚。全身整形が話題となったりキャリアが低迷しても、ブルースは子供を通じて頻繁に会い元妻をサポートしてきました。デミが再婚した式にもブルースは呼ばれたほどで、もはや二人は親友、兄妹のような関係。離婚後のブルースにデミのことを尋ねたら、自分が子育てに協力できなかったと非を認めるなど、元妻を悪く言うことは一切なかったですね」

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