高島忠夫さん夫妻の「老老介護」が社会に投じた一石

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 世の中には2種類の人間が存在する。忍び寄る危機を前に、目を塞(ふさ)いでその不都合な真実を見ないことにする「現実逃避型」と、それを受け止めた上でどうにかそこからの脱出を模索する「現実直視型」である。超高齢化に伴う対策で後手後手に回ってきた現代日本人は、さしずめ前者に属するのかもしれない。だがこの現状に、絵に描いたような、ある幸せな家族の「転落」が一石を投じていた。...

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