1日大さじ2杯のお酢で驚異の健康効果が! 高血圧、糖尿病を劇的予防、飲むだけで運動と同じ効果?

ドクター新潮 ライフ

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お酢を飲むと、運動と同じ反応が?

〈インパクトある機能は高血圧予防だけにとどまらない。「肥満」や「糖尿病」「脂質異常症」の予防・改善という観点からもお酢は有効なのだという。多山氏が続ける。〉

「BMIが25以上」と定義される肥満は、日本人男性の約3割、女性の約2割を占めるといわれ、予備軍も含めれば実に多くの人が生活習慣を改善する必要に迫られていると思います。

 肥満を防ぐためには一に食生活の改善、二に適度な運動が重要だと思われますが、実はお酢を摂取すると、この「運動」と同じ反応が体の中で起きることが分かっているのです。

カギを握るのは「酢酸」

 カギを握るのは、やはりお酢に含まれる「酢酸」でした。酢酸には体内でエネルギー源として利用されるのと同時に、AMPキナーゼという酵素を活性化させる働きがあることが知られています。この酵素の活性化によって、肝臓や筋肉の細胞の中で糖分や脂肪の燃焼が促進され、体は運動している時と同じような状態になるのです。

 また、酢酸が血中に移動すると、酢酸から脂肪細胞に信号が送られることも分かっています。この信号を受けた脂肪細胞はグルコース(ブドウ糖)や脂肪の取り込みを抑制する。これにより脂肪細胞が大きくなるのを防いでくれるというわけです。

 高血圧のときと同じく、肥満改善についても人を対象とした実験が行われていますのでご紹介しましょう。

 09年、BMIが平均27程度の肥満者175名を、1日あたり15ミリリットルのお酢を含む飲料を飲むグループ、30ミリリットルのお酢を含む飲料を飲むグループ、お酢を含まない飲料を飲むグループに分けて、12週間にわたり検証したのです。

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