世田谷区長・保坂展人に公用車使用を巡り疑念が 応接家具に1200万円という法外な額が

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不可解な動きが

 狛江の一軒家を休日に訪ねると、夫人と思しき女性が「テレビ会議中」だと取り次ぎを断るが、保坂区長の在宅を認めたも同然だった。そこで翌朝平日に再訪したところ、午前9時ごろお迎えに現れた公用車が不可解な動きを始めたのである。

 まず待機する記者とカメラマンを警戒してか、一軒家の周囲を何度もウロウロした挙句に姿を消した。それから2時間ほど経って現れた公用車は強行突破を試みる。玄関から出た保坂区長に質すと、3、4人の区職員と思しき男性が人の壁を作り、車への動線を確保する有様。保坂区長は、

「(質問は)文書でお願いします」

 と消え入りそうな声で去って行った。印象的なのは“警護要員”として参じた人々は公用車に乗せてもらえず、その場から徒歩で帰っていったことだろうか。

区の回答は…

 改めて区に尋ねてみると、

〈区長就任当時の自宅は狛江市のみでした。就任後、激務であることから区内東部の代沢に私費で住居を借りています。この二ヶ所で、区内の東部と西部をカバーすることができて、効率的に利用しています〉〈通勤届については、主たる生活の本拠地として住所を世田谷区代沢とし、通勤方法は自宅から勤務庁まで公用車としております〉〈ご指摘の物品等については(中略)区長指示で購入金額の低減に向けた調査をしており(中略)大幅な見直しを進めています〉

 次の区長選が控える中、有権者はどんな首長を選ぶのか。

週刊新潮 2023年2月16日号掲載

ワイド特集「栄華と零落の境界」より

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