皇宮警察で皇族方への“聞くに堪えない陰口”が常習化 正常ではない状態を意味するジェスチャーも

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精神的障害のある人への警戒が強化

 先の皇宮警察関係者が続ける。

「皇居や赤坂御用地には時折、精神疾患を抱えていると思しき人たちがやって来て、各門で立ち番をしている護衛官に『雅子さまに会わせてほしい』『(陛下を指して)お父様に会いに来た』などと話しかけてくることがあります。そうした際に護衛官は、住所、氏名や年齢などを聞き取った上で、身元の分かる保険証などを持っていれば、『お会いするために必要な手続きです』などと言いくるめて記載事項を記録し、所持品をくまなく調べた上で容貌の撮影までしているのです」

 というのも、

「皇宮警察では1992年2月14日に起きた『バレンタイン事件』というものが知られています。赤坂御用地内で行われていた懇親会に、招かれていないにもかかわらず精神疾患の女性が入り込んでしまい、出席されていた皇太子殿下(当時)の傍まで近づいたという事案でした。御用地の正門にいた護衛官が誤って入構させてしまったのですが、こうした経緯もあって精神的障害のある人への警戒は強化されてきました」(同)

“やってますアピール”

 2004年から皇宮警察にも警察官職務執行法が一部準用され、職務上必要な場合は所持品検査が認められている。とはいえ、「雅子さまに会うために必要」などと偽って写真を撮影するとは、およそ適切な手法とは言い難い。職務質問の実態に詳しい清水勉弁護士が言う。

「過去に赤坂御用地で闖入事件が起きたのは、あくまで別の精神障害者に対する警備上の問題であり、何ら犯罪の兆しのない精神障害者に職務質問を行う理由にはなりません。相手がうまく断れないのをいいことに、不当に個人情報を収集していると言われても仕方ありません」

 実際に、そうして集めたデータは、

「本部で警備計画を担う警備第1課がストックし、陛下や皇族方が地方へお出ましになる際には、事前に行う現地警察との打ち合わせの場で『お土産』と称して提供していました」(前出・皇宮警察関係者)

 というから、あきれた“やってますアピール”である。

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