フワちゃんの遅刻癖と型破り演出は“大誤算”だった!? YouTuberがテレビでぶち当たる限界とは

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 型破りなキャラで人気のフワちゃんだが、韓国ロケでの遅刻にブーイングが上がっている。パスポートを忘れて共演者のKARAを3時間待たせたそうだが、当日は「パスポートを忘れてあたしだけ飛行機乗れませんでした」とお茶目な顔の写真つきでツイートしていた。どこからどこまでが演出なのかわからない。

 フワちゃんと仲の良い指原莉乃さんによれば、プライベートでも遅刻はよくあるという。今回の報道を受け、共演の多い有吉弘行さんが「時間だけは守れ」と叱ったという話も再び注目を浴びている。一方でひろゆきさんが、遅刻癖があっても仕事に困らなかったのだから、遅刻しないことより面白い方が大事だという証明だと擁護し、議論を呼んだ。確かにテレビ業界のルールは、一般企業の勤め人と同じようにとらえるものではないのだろう。

 とはいえもともと彼女はYouTuberとして頭角を現した人であり、テレビ業界のお約束は知らないど素人であった。指原さんの推薦で出てきたものの、当初はチグハグな言動が目立ち、彼女の何が面白いのか戸惑う視聴者は多かったように思う。「うるさい」「不愉快」「面白くない」と形容されつつも、「若者に人気の」と枕詞がつく人や物にテレビは弱い。どうにか世間と握手するために生み出されたのが、「実は真面目で礼儀正しい」というキャラだったのではないか。

 強面の男性や能天気そうなギャルが、「実は真面目」というギャップにお茶の間は弱い。フワちゃんもしかり、大先輩かつ辛口で知られるデヴィ夫人が彼女の気遣いを褒めたり、SHELLYさんやフットボールアワーの後藤さんが「意外と真面目」「腰が低い」と評したりする場面が画面上で展開されるようになった。「キャラとして頑張っている部分もあるのよね」と視聴者や共演者の中に理解が生まれ始めた頃、ようやくフワちゃんは「得体の知れないYouTuber」から、「テレビタレント」として受け入れられ始めたように見える。

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