フワちゃんの遅刻癖と型破り演出は“大誤算”だった!? YouTuberがテレビでぶち当たる限界とは

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キャラと好感度の間で……超えてはいけないラインを模索していたフワちゃんの大御所戦略

「実は真面目な型破りキャラ」という取り扱い説明書を与えられたフワちゃん。おそらくそれは彼女よりも、テレビ局側の意向が強い説明書なのだろう。型破りキャラとして越えてもいいラインはどこなのか、彼女はずっと手探りしていた印象を受ける。

 タメ口、先輩の呼び捨て、スタジオでのスマホ持ち込みに自撮り……露出度の高い衣装をまくり上げたり、24時間テレビの生配信中におもらしをしたりしたこともあった。けれども嫌悪感を示す声は薄れ、大御所芸能人たちからも好かれている様は「さすがフワちゃん」という評価と人気につながっていた。フワちゃんも、ここまでやって大丈夫という線が固まったように見える。

 そう、彼女の取り扱い説明書が明確になったのは、芸能界の大御所との関係性も大きい。上沼恵美子さんや黒柳徹子さん、和田アキ子さんといったうるさ型の同性の重鎮には「とてもチャーミング」「かわいい」と褒めまくって写真を一緒に撮り、SNSに上げる。有吉さんからは母親宛てにお歳暮が届くそうだが、誕生日プレゼントをもらった時には「夏目ちゃんが選んでくれて」と伴侶を持ち上げることも忘れない。昨年はプロレスデビューも果たしたフワちゃんだが、プロレス好きで有名なくりぃむしちゅーの有田さんには技をかける仲。ヒロミさんとは八王子会でつながり、指原さん経由でアンミカさんや田中みな実さんといったネットニュース常連とも親交を深める。ちょっと羽目を外そうと業界内からはほぼ撃たれることのない、鉄壁の布陣と言っても過言ではない。

 おそらく彼女が真面目で礼儀正しいのは本当だろう。ただそれは「お礼を忘れない」「先輩の好意や関係者をむげにしない」という義理堅さを指し、遅刻をしないという話とは別なのではないか。実際彼女のツイートは、失敗を許してくれてありがとう、○○さんってさすがという内容も多い。迷惑をかけないよう気を付けるのではなく、ミスした後のフォローを忘れない。だってミスしまくるのが私のキャラだから。そういう自己認識だったように感じる。

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