巧妙化する「SNSいじめ」子どもを被害者にも加害者にもしない方法 証拠の残し方、フィルタリングの使い方は?

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フィルタリングはオン

〈スマホやタブレットを「何歳から持たせるべきか」の論争は絶えないが、デジタル機器が授業でも活用される現在では、「使用を制限する」のではなく、「使い方を教える」という考え方が一般的だ。親世代にとって不案内なデジタル機器をどう使わせていくのか? 親も学校任せというわけにはいかない。〉

 子どもにスマホやゲーム機器、その他の通信機器を買い与える際に必ずやってほしいのが、通信会社などが用意しているフィルタリング(有害サイトアクセス制限)サービスを利用することです。

 青少年を違法な、または危険な情報との接触から守るフィルタリングサービスは、使用者が18歳未満の青少年である場合には通信事業者への提供義務が課せられているため、知っている方も多いと思います。フィルタリング機能を利用することはもはや現代の「親の責任」のひとつ。設定自体は難しくないので、何はなくともまずはフィルタリング機能をオンにしましょう。

 よく聞くのが、「フィルタリング機能のせいで、必要なサイトにアクセスできなくなった」「LINEが使えない」「音楽が聴けない」「動画が見られない」といった問題ですが、実は、正しい使い方をしている限り、LINEは使えますし、YouTubeも、音楽を聴くのにも支障はありません。見ることができなくなる、利用できないコンテンツは、著作権を侵害していたり、有害性があったりするものなので、まったく問題ありません。

正しい活用法は

 設定によっては正規のコンテンツが見られなくなることもあるようですが、親の同意が得られればコンテンツごとに制限を解除することも可能です。一律に禁止、一律に解除ではなく、親子でどんなコンテンツかしっかり確認し、親が同意した上で閲覧、利用するのがフィルタリングの正しい活用法でしょう。

 警察庁の「少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況(令和3年)」によると、ネットトラブルに遭った子どもの実に81.2%が、フィルタリングを設定していなかったということですから、フィルタリング機能を適切に設定していれば防げたトラブルは多いはずなのです。

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