大河オタク・松村邦洋が熱弁する「歴代ベスト5」 家康主人公作品が二つランクイン

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次に見たい大河の主人公は?

〈時にモノマネを交えながら大河の魅力を語る松村。話は尽きないが、今宵はここまでにしておいて、最後に、改めて今後の大河に期待することは何か?と聞いてみた。〉

 是非、見てみたいと思うのは、柳川藩主の立花宗茂のドラマですね。宗茂は秀吉から受けた恩義を忘れず、関ケ原の戦いで西軍について改易となったものの、その能力を惜しまれ、後に徳川から柳川藩主に戻された武将です。改易された後、旧領を回復した西軍側で唯一の大名ですね。一度は敗れた人間の復活という、リストラ社員に希望を与えるようなドラマを見てみたいな、と思いますよ。

 できれば、それを三谷幸喜さんの脚本で。三谷さんは「鎌倉殿の13人」の前に「新選組!」「真田丸」を書いていますが、いずれも敗者の物語をシリアスな中にもコメディーを交え、緩急自在に描いています。立花宗茂にもぴったりじゃないでしょうか。

 僕が出演ですか? そんなそんな……。実は「真田丸」ではチョイ役で出してもらって夢がかなったんですけど、レギュラーでは皆さんに迷惑をかけてしまいますからね。

 人間って歴史に学ぶことが大事だと思うんです。過去を知ることで、その教訓を現在と未来に生かすことができる。その入口として、1年で偉人の一生がわかる「大河ドラマ」ほどふさわしいものはないですよね。

「どうする家康」、楽しみです。今年も日曜夜8時が待ち遠しいですね……。

週刊新潮 2023年1月19日号掲載

特別読物「第一作から60年 オタク『松村邦洋』が熱弁解説 NHK『大河ドラマ』ベスト5」より

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