プロデューサーが明かす中森明菜からの朗報 「歌への意欲は衰えていない」

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 何かと比較されてきた中森明菜(57)と松田聖子(60)。「でも、歌手としての原点は一緒なんですよ」と言い切るのは、かつてビクターやソニー・ミュージックに所属した音楽プロデューサーの川原伸司氏(72)だ。

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 聖子は18歳だった昭和55年に「裸足の季節」でデビュー。明菜はその2年後に「スローモーション」で後を追った。ともに昭和期にトップアイドルとしてしのぎを削り、長らく芸能界きっての“ライバル関係”と見なされてきた。

「それはマスコミが作り上げたイメージ。中森さんはデビュー前から松田さんのファンで、彼女のレコードはほとんど持っていたとか。憧れの存在だったはず」

“私、聖子さんの大ファンなんです”

 川原氏はアイドル時代の明菜と、何度かカラオケ店に行ったことがあるという。

「彼女はいつも松田さんの曲を歌いたがった。“聖子さんの曲を歌いたい”“私、聖子さんの大ファンなんです”って、うれしそうにマイクを握ってね。いつだったか、雑談が松田さんに及ぶと“私が聖子さんのライバルだなんて恐れ多い……”と恐縮していましたよ」

 川原氏は二人の声質を「松田さんは一般女性より1音高く、中森さんは2音低い」と指摘する。

「だから、二人の曲はともに音感がしっかりしていないと歌えない。でも歌い方は正反対。松田さんは明るくはつらつとしたイメージで、中森さんは身を削るかのように切々と歌う。表現法は“陽と陰”かもしれません」

 2021年、娘の神田沙也加さんを亡くした聖子はおよそ4カ月間にわたって活動を休止。22年4月のディナーショーで再開し、6月にコンサートツアーがスタートした他、11月には初監督作品の映画「フォークロア2:あの風が吹いた日」がお披露目された。他方、明菜は表舞台から姿を消して久しい。

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