81歳の誕生日を迎える「6代目山口組の司忍組長」の後継とその条件とは?

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司組長の当代就任は63歳の時

 残る正木元組長は6代目山口組発足当初、若頭補佐を務めていた人物だ。その後、舎弟に就き、出世ラインからは外れ、神戸山口組の設立に参画。神戸では総本部長を務めたがすでに引退し、組織も解散している。

「件の”高山・寺岡会談”では、正木元組長も謝りに来たらよいのに……などといったような話が出たとか出なかったとか。私個人としても、実際そのようにしたらよいのにと思いますね。ヤクザはその道以外を経験したことがないので、仮に抜けた場合に人生がもっとままならない方に向かうのを恐れ、飛び出すことを躊躇しがちです。しかし、正木元組長は引退してすでに2年以上が経過しているわけで、あとはメンツの問題なのかなとは感じますがね」(同)

 話を後継者問題に戻そう。

「山口組の組長は生涯現役です。むろん死ぬまで辞めないという意味ではなくて、引く時も健在でなければならないということ。5代目の渡辺芳則組長はその判断を間違えて寂しい晩年を過ごしました。それを間近で見てきた司組長は抜かりなく代替わりを進めるはずです。今回触れた5人組全員から謝罪を引き出せなくても、しかるべきタイミングをうかがっていることでしょう」(同)

 司組長が当代に就いたのは63歳。高山若頭はすでに75歳。それだけでも代替わりは近づいていると見る向きは少なくない。

デイリー新潮編集部

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