NHK紅白 惨敗の原因は第2部の失敗にあり…そんな中で唯一株を上げた人と言えば?

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 大晦日に放送された「第73回NHK紅白歌合戦」の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)は、第1部(19:20~20:55)が31・2%、第2部(21:00~23:45)が35・3%だった。史上ワーストだった前回2021年の34・3%(第2部)よりもマシだったが、わずか1ポイント増のワースト2位に終わった。瞬間最高視聴率も2年連続で40%の大台に届かなかった。何が低視聴率の原因だったのか――。

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 NHKの前田晃伸会長は、12月の定例会見で今回の紅白への期待をこう語っていた。

前田:皆さんから非常に期待していただいていますが、一方で批判もあります。これだけ続いた番組なので、今回のテーマ「LOVE & PEACE」に沿った紅白を、従来とはまた少し違った形で演出ができれば良いと思っています。長く続く番組はどうしてもマンネリ化しやすいのですが、それでは良くないと思います。幅広い年代の方が見ていますので、みんなが満足するのは、なかなか難しいと思います。ですから、幅広く満足していただけるようにするための工夫をして、今回のテーマにふさわしい番組になってほしいと思っています。

 その後、期待する歌手について尋ねられ、「存じ上げている人が少ないので、すみません」と答えたことが批判のタネとなったのだが……。ともあれ、前回と大して変わらない結果に終わるとは予想していなかっただろう。民放プロデューサーは言う。

1部と2部の差

「会長の発言以降、次々と出場歌手が追加発表され、最終的には前回以上のブッキングができたと言えます。前回、“なぜ出ないんだ?”と非難の的となったOfficial髭男dismやKing Gnu、緑黄色社会も今回は出場しました。審査員にもサッカー日本代表の森保一監督や、プロ野球ヤクルトの三冠王“村神さま”こと村上宗隆も仕込んできました。前回より10分前倒しでスタートしたのも自信の表れだったかもしれません」

 それでも、結果は前回と大差なかった。

「昨年は国民的ヒット曲が乏しく、サッカーW杯や村神さまを除けば、話題になった行事やコンテンツも皆無でしたから気の毒な面はあった。だとしても視聴率が伸びなかったのは、せっかくブッキングした出場者を活かしきれなかったということでしょう」

 具体的には?

「第1部を捨てて第2部で数字を取りに行く我武者羅さが感じられませんでした。それを裏付けているのは、1部31・2%、2部35・3%という視聴率です。両者の差は4ポイントしかありません。紅白に2部制が取り入れられたのは1989年、平成元年からです。その初回は、1部38・5%、2部47・0%で、8・5ポイントの差がありました。2部で初めて40%を割った04年は、1部30・8%、2部39・3%で、1部は今回よりも低いのですが、2部で8・5ポイントも上げていました。他の年も1部と2部で10~15ポイントの差がつくことがザラだったのです」

 今回はなぜ1部と2部で差がつかなかったのだろう。

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