なぜ“保守”の古谷経衡氏は「れいわ新選組」の代表選に出馬したか、ご本人に訊いてみた

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 れいわ新選組は12月8日、党代表選の告示を行った。2019年に結党して以来、初めての実施だという。山本太郎代表(48)の任期満了に伴うもので、3陣営4候補が立候補を届け出た。その中に作家の古谷経衡(ふるや・つねひら)氏(40)が含まれており、非常に大きな注目を集めている。

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 まず、立候補を届け出た3陣営を紹介しておこう。

【1】山本太郎氏
【2】大石晃子氏(45)と櫛渕万里氏(55)の両衆院議員による共同代表連合
【3】古谷経衡氏

 票の分配は、国会議員8人と党役員1人の9票、地方議員や支援者らの9票、この計18票で新代表が選出される。投票は告示日の8日から開始され、18日に締め切られて開票が行われる予定だ。

 率直なところ、非常に規模が小さな選挙と言っていい。ところが、このニュースが高い関心を集めている。その理由はやはり、古谷氏の出馬だろう。

 そもそも古谷氏は、同党の国会議員でもなければ関係者でもない。代表選の規約は《党所属の国会議員1名の推薦があれば立候補できる》と定めており、古谷氏は舩後靖彦(ふなご・やすひこ)参議院議員(65)の推薦を得て出馬した。

 だが、有権者の関心は「古谷氏が出馬できた理由」ではない。「なぜ、れいわの代表選に出馬したのか」という根本的な疑問だろう。

 何しろ同党は、一般的に「左派ポピュリズム政党」と認識されている(註)。一方、古谷氏は、自身のTwitterアカウントに《古谷経衡(話のわかる右翼)》と記している。

 これは冗談半分にしても、古谷氏が“保守主義”を立脚点として言論活動を展開していることはよく知られている。

“左翼政党”の代表選に“保守言論人”が出馬した──かなりの人々がこう受け止めた。結果、Twitterには、《驚いた》《えっ?》という投稿が目立った。

 古谷氏は代表選での主張を自身の公式サイトで発表している。その中で《西暦2029年までに、れいわ新選組は非自民からなる連立政権に参画することを目標とします》とし、自身の政治理念や具体的な政策を説明している。

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