「宮台真司教授」襲撃事件には一時公安部も投入され 迷宮入りかそろそろ逮捕か?

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ニット帽にマスク姿で無言

 11月29日、東京都立大学(東京・八王子)で、社会学者の宮台真司教授(63)が暴漢に刃物で襲われた。宮台氏は重傷を負ったもののすでに退院し、12月7日には自らMCを務めるネット番組に出演し、近況を報告した。

 犯人は身長180センチ前後。ニット帽にマスクでひと言も発することなく犯行に及び、逃走を続けている。捜査はどこまで進んでいるのか。

 知人でビデオジャーナリストの神保哲生氏(61)が運営するネット番組「ビデオニュースドットコム」に、宮台氏は左耳にガーゼを当てた姿で出演。

 過去30年にわたって脅迫や殺害予告を受けてきたことを明かし、「今回の事件について全く不思議なことだとは理解していない」と振り返った。重傷と報じられたケガについては、「当日、4時間の手術、翌日は1時間強の手術があった。麻酔を打たれ、意識ももうろうだった」と述べ、手にはナイフをつかむなどした際にできる防御創があると語った。

「宮台氏の経歴から思想犯の可能性もあると見て、当初、警視庁は公安部も捜査に関与する気配を見せていましたが、実質的には捜査1課が殺人未遂容疑で捜査を進めています」

 と、社会部デスク。

考えに共鳴・心酔する人物がいて

「宮台氏は当局の長時間の調べに応じ、防犯カメラの映像も見せられていますが、結論としては襲った男に心当たりはないという旨の話をしているようです。男は180センチくらいのがっしりとした体格で、ニット帽にマスク姿。たそがれ時に無言で襲われ続けた点も含め、かなりの恐怖だったと思われます」(同)

 もっとも、先に触れたように、「過去30年にわたって脅迫や殺害予告を受けてきた」事実から、何かの件で恨みのようなものを買う可能性があるという認識もあるようだ。

「直近にトラブルらしきものを抱えていたことはないが、いつかどこかで襲撃を受けるかも知れないという認識は頭の片隅にあったということでしょう」(同)

 宮台氏は、オウム真理教や援助交際、最近では統一教会問題等、タイムリーな社会問題について積極的に言論活動を行ってきたことで知られる。当局としては、宮台氏本人のみならず、シンパへの反発が動機となったケースも想定しているようだ。

 例えば、宮台氏の考えに共鳴・心酔する人物への反感が募った挙句に、宮台氏の存在を疎ましく思って犯行に及んだ──などといったシナリオである。

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