日本国際警察協会、前会長の“着服”疑惑を理事が告発 震災関連の義捐金はどこに消えた?

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“横領”を指摘された名誉会長の反論は

 事態はいっそう混迷の度を深めているのだが、あらためて金高会長に尋ねると、

「そういうこと(不正経理問題)を言っている人は確かにいます。我々も元警察ですので、かなり徹底的に調べましたが、当時の会長が私的に着服したとか流用したというような事実はありませんでした」

 また“横領”を指摘された中村名誉会長も、

「不正なんて絶対にありえません。僕の怒りを感じて、(木立の)野鳥もピーピー鳴いている。現場を見たこともない人間がバカを言っちゃいけない。実際に被災地に行けばわかります。いちいち『領収書をくれ』なんて言えないと思いますよ」

 そう息巻くのだが、前出の会員は嘆息する。

「仮にご自身が現役の立場で本件を捜査したならば、そんな言い訳は絶対に許さないと思いますが……」

 きたる12月11日には、新たに会の顧問に就任する中村格・前警察庁長官の「お披露目会」が都内で催されるという。全国26万人の警察官に範を示すためにも、身内こそ厳しく律するべきではないか。

週刊新潮 2022年12月8日号掲載

ワイド特集「黒い画集」より

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