高畑裕太、演劇人として復活の兆し ワークショップに通い自ら営業

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演劇三昧

「もともとこの映画は、新型コロナの感染拡大で劇場公演が次々と中止される中でも演劇を続ける役者たちを描いた、製作費ゼロの自主制作の短編でした。それを長編作品にして公開となったのですが、大谷さんはじめ、中西良太、小野武彦、六角精児、篠井英介、モロ師岡、余貴美子らが出演したことで話題となりました」

 息子の活動再開に、父も一肌脱いだというワケか。

「高畑自身、コロナでひどい目に遭ったことも関係しているかもしれません。彼は他の劇団に出演させてもらうと同時に、昨年5月に自身が主宰する劇団ハイワイヤを結成。8月には旗揚げ公演を行うはずだったのですが、コロナ禍で断念していたんです」

 高畑も映画同様、コロナ禍にあっても演劇を続けたようだ。

「昨年末、劇作家で演出家の野田秀樹さんが舞台役者の修行の場として開いた、東京芸術劇場が主催する『東京演劇道場』2期生のオーディションに合格。合格者36人という狭き門でした」

 そうした甲斐あって、今回の「千一夜」に繋がった。

「『千一夜』の公演は12月4日まで。年が明けると、1月25日からはお笑いコンビ・かもめんたるが主宰する劇団の舞台『奇事故(KIJIKO)』(あうるすぽっと=東京・東池袋)が始まります。劇団かもめんたるに出たいという俳優も増えているので、これも高畑にとってはチャンスでしょう。さらに4月からは劇団ゴツプロ!の『ブロッケン』(新宿シアタートップス)。6月にはいよいよ、自身の劇団ハイワイヤの第1回公演がスタートします」

 何だか大忙しだ。

「やっぱり芝居が上手いと評価が高いので、出演が続いているのでしょう。あれだけドラマに出ていましたし、母親から芝居のことも言われるでしょう。さらに、野田さんの稽古、劇団を渡り歩いた経験も加わりました。まだお客さんも高畑目当てで見に来るわけではありませんが、今後に期待しています」

デイリー新潮編集部

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