「高1のとき相手の3年生に殴りかかり退場」 森保監督の実父が語る知られざる素顔

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「一より嫁の方が優しい」

 森保監督といえば、ドーハの悲劇を経験している。

「あのとき由美子さんは、アメリカ大会には行く予定でしたが、ドーハには家族は行っていません。小さい子供もおったし、行けんかったですよ。協会の川淵チェアマンが、W杯出場が決まったら各選手に1千万円の特別ボーナスを渡すと約束してて、一は“もらえるけんアメリカに連れて行く”って私にも言ってたんです。今回は、一の三男坊は大学生ですが、子供は巣立っているので、由美子さんも行けましたね。僕も誘われたけど、中東があまり好きじゃないからさ」

 監督のそういう優しさも妻に由来するのか。

「一より嫁のほうが優しいです。最初の孫が生まれたとき、女房と二人で車で広島に行ったんだけど、1週間くらいいても歓迎してくれましたからね。知っとるかぎり、一と嫁がケンカしたのは見たことも聞いたこともないです。一は負けが込んでも怒ったり愚痴をこぼしたりしないと、嫁が言っていました。二人ともお酒は飲まないです。一はビールをコップに半分飲んだら真っ赤になりますから。先日、東京では、夕食は一と時間がズレてたんですけど、由美子さんは一が帰ってから一緒に食べるって言うんですね。いつも食べずに待って、一緒に食べるみたいです。年寄りにも負担がかからないように、聞いてくれたうえで野菜が多く入った炒め物とか作ってくれて、優しいですよ」

週刊新潮 2022年12月8日号掲載

特集「父が語る秘話 『森保』W杯の天国と地獄」より

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