北朝鮮ミサイル 日本にとって最大の脅威はダム湖の水中発射場から打ち上げられたKN-23

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イランの存在

 2000年代の軍事パレードでは、専門家が「あのミサイルは張りぼてだろう」と分析することも珍しくなかった。だが、最近のパレードは4Kの高画質で撮影され、ミサイルは本物ばかりだという。

「11月3日に発射されたミサイルは墜落した可能性があり、実験に失敗したという報道が目立ちました。しかし最新の分析では、固体燃料が古くなってきたミサイルを“処分”するために発射した可能性が取り沙汰されています。こうなると、北朝鮮は失敗を折り込み済みで発射していることになり、なおかつ、弾道ミサイルの“在庫”も豊富だということになります」(同・軍事ジャーナリスト)

 北朝鮮はイランと密接な連携を模索しており、両国が協力して「核兵器の小型化」に邁進しているという情報もあるという。

「現時点でも北朝鮮は日本にとって脅威ですが、『アジア有数のミサイル保有国』から『アジア有数の核ミサイル保有国』になってしまったら、脅威の桁が全く違ってきます。今はどうしてもウクライナの情勢に目を奪われてしまいますが、北朝鮮に対する警戒も国民レベルで共有する必要があるのは間違いありません」(同・軍事ジャーナリスト)

註1:【図解】北朝鮮の弾道ミサイルと発射数(Yahoo!ニュースオリジナル THE PAGE:7月26日)

註2:北朝鮮が長距離巡航ミサイル2発を試験発射…黄海上空、低空での技術も誇示か(読売新聞オンライン:10月13日)

註3:北韓、2種類のミサイルを初めての場所から発射(KBS WORLD JAPANESE:10月6日)

デイリー新潮編集部

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