日テレ「スッキリ」「バゲット」が打ち切られることになったホントの理由

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逃した羽鳥は大きかった

「朝は好感度の高い男性キャスターが出演する番組が高視聴率を獲得できます。特に主婦などの女性視聴者が多い午前中は、番組出演者でチャンネルを選ぶ傾向が強いのです。最近は日テレの加藤よりもテレ朝の羽鳥アナが圧倒的に人気です」

 それでも日テレは加藤で続けてきた。

「日テレも手をこまねいていたわけではありません。現在、前枠の『ZIP!』の終盤、7時53分頃に連続ドラマを放送しているのは、実は『ZIP!』よりも『スッキリ』の視聴率アップを狙っての作戦なんです。朝の番組で数字を上げるには、何かインパクトのある話題やニュース、毎日の視聴習慣を作る名物コーナーが必要だからです」

 そういえば、NiziUやBE:FIRSTといったアイドルのオーディションコーナーを放送したのも「スッキリ」だった。

「外タレや大物歌手をゲストに迎えて、生放送で歌唱コーナーを放送したりもしました。総合司会の加藤を変更することなく、手を替え品を替え、様々な特集を企画し、継続的に放送することで視聴率アップを試みてきたんです。しかし、これ以上テレ朝との視聴率に差をつけられると、日テレ全体の視聴率にも影響します。それを心配し、編成部は来年3月いっぱいで終了することを決めたのです」

 もっとも、「モーニングショー」のほうも、例の失言で玉川徹氏がコメンテーターを外れてから数字を落としているそうだ。

「ある意味、攻め時とも言えます。『スッキリ』の後枠『バゲット』は10月にリニューアルしたばかりですが、数字が上がる見込みがないため、『スッキリ』に合わせて終了することになりました。『バゲット』は全国放送ではなく関東ローカルの番組ですが、それでも制作費はそれなりにかかる。そのため、来年4月からは『スッキリ』と『バゲット』枠を合わせた、朝8時から11時30分までの大型情報番組を企画しています。1つの番組にすることで、制作費が削減できるメリットもあります」

 問題は誰を司会に立てるかだ。

デイリー新潮編集部

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