日テレ「スッキリ」「バゲット」が打ち切られることになったホントの理由

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アイヌ問題ではない

「昨年3月の放送でアイヌ民族を侮蔑するような表現があり、番組としてはもちろん、日テレの夕方のニュース番組『news every.』でも藤井貴彦キャスターが謝罪しました。BPO(放送倫理・番組向上機構)が審議に入り、放送倫理違反があったとの結論に至っています。これが今でも番組イメージを下げているため、今回の打ち切りの原因となったという報道もありますが、そうではないんです。理由はハッキリしています。視聴率の低迷です」

 同時間帯で視聴率トップを走るのは、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)だ。民放では5年連続1位、NHKを含む横並びで2年連続1位を誇る。

「例えば11月4日(金)は、『モーニングショー』の視聴率が8・6%(ビデオリサーチ調べ:関東地区・世帯:以下同)に対し、『スッキリ』は4・1%。Wスコア以上で負けており、もはやライバル番組とは言えない状況です」

「モーニングショー」の羽鳥慎一アナは、もともと日テレの局アナだった。

「皮肉な話です。羽鳥アナは2011年3月31日まで日テレの『ズームイン!!SUPER』の総合司会を務め、その日をもって退社。翌週の4月4日からテレ朝の『モーニングバード』の司会を務めるという離れ業をやってのけた。その直前の朝8時台の番組は、トップはNHKの『あさイチ』で、民放トップは小倉智昭さんの『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ)、その次が『スッキリ』、テレ朝の『スーパーモーニング』はテレ東を除いて最下位という状況でした。ところが、羽鳥アナの『モーニングバード』初回放送は7・5%となり、民放トップに躍り出たんです」

 人気アナは違う。それが現在の「モーニングショー」に繋がるわけだ。

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